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名勝旧大乗院庭園の初夏

旧大乗院庭園。奈良ホテルに隣接した庭園。室町幕府の八代将軍足利義政に重用された作庭の名手、善阿弥(ぜんあみ)とその子が、京都から招かれて改修されたものです。没時は97歳と長寿で、晩年の善阿弥が病床に伏した際には、義政は使者を遣わして見舞い、高貴な薬を届けたとも云われています。

 

子の小四郎らも庭師として仕え、京都慈照寺(銀閣寺)の庭園は彼の子の二郎、三郎、及び彼の孫の又四郎による作品。善阿弥などの作庭に携わった者や、熟練した技術を持つ河原者たちを、特に「山水河原者」とも称されています。