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歴史が刻む義仲寺

義仲寺(ぎちゅうじ)。大津市馬場にある天台宗のお寺。山号は朝日山。本尊は聖観音菩薩。ここには源平合戦で知られる武将・木曽義仲(源義仲)と、旅に生きた俳聖・松尾芭蕉という歴史的人物の墓や翁堂には、江戸時代中期の京にて活躍した絵師・伊藤若冲による天井図「四季花卉(かき)図」などがあり、偶然ではない時代やジャンルを超え、何かを魅了するものがあるお寺です。

 

芭蕉は生前、「骸(から)は木曽塚に送るべし」と遺言していたと云われています。何が芭蕉を義仲や義経に限りない愛惜の情を注ぐこととなったかは知る由もありませんが、歴史好きには外せないいぶし銀に輝くお寺です。