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台湾との友好の礎 後世にも残したい白鳳様式の薬師寺

奈良時代の東塔(国宝)と昭和時代の西塔 後世に残したい日本の伝統業(わざ) 京都観光タクシー 永田信明
東塔と西塔の背比べ

薬師寺(やくしじ)。藤原京に天武天皇9年(680年)が皇后(持統天皇)の病気回復を願って建立。

天武天皇の死後、その遺志をついで持統天皇が697年に完成。

 

平城京遷都で養老2年(718年・奈良時代初期)にのこの地に移され、当時は南大門を入ると、左右に東塔、西塔が聳え、正面には金堂、その後ろに講堂があり、それらを回廊で囲んだ薬師寺式伽藍配置した華やかな白鳳様式の大寺。

 

国宝の東塔のみが奈良時代の建物で、その後、昭和に入ってから伽藍整備されてきました。

新旧2つの塔と金堂が、西ノ京の空に高々と聳えています。

東塔は一見六重塔のように見えますが、総高約34.1メートルの三重塔。一方、西塔は1981年(昭和56年)、500年後に東塔と同じ高さになるように約30センチ高く建立されています。

 

東西両塔の大きさ、形状の違いは木材の乾燥収縮などを考慮に入れて計算がされているとのことで、匠の伝統のすごさに感服。

今後、何世紀後の未来も平和の中で背比べを楽しみたいものです。

 

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●薬師寺、法相宗大本山、南都七大寺の一つ

●開基:天武天皇

●ご本尊:薬師如来さま

●1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の構成資産の1つとして、ユネスコより世界遺産に登録