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あかちくの冬

竹林寺。朱塗り山門の竹林寺、「赤門の竹林寺」「あかちく」とも呼ばれています。

尊王攘夷運動に奔走した平野国臣、三条小橋の池田屋騒動で新撰組に捕えられた古高俊太郎ほか勤皇志士37士が眠るお寺。

 

元治元年の夏、京都御所での蛤御門の変による兵火の中,囚人の逃亡の恐れを名目に幕吏によって未決のまま斬首。

明治10年、西ノ円町(西大路丸太町)付近の西刑場址から姓名を朱書した瓦片とともに白骨が発見され平野国臣らの遺骨と確認、この寺に葬られ、明治43年に墓碑建立。 

 

幕末の開国か鎖国か、日本が進むべく志を持った多くの若者たちが歴史に翻弄された痕跡が残る京もあります。

 

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●竹林寺、上京行衛町(ゆくえ)。

●浄土宗西山禅林寺派(永観堂の包括寺院)、弘安2年(1278)道教の開基。

●ご本尊、阿弥陀如来さま。一木等身の十一面観世音菩薩を安置。