【Nobusan Blog】物語観光情報

二十四節気 秋めぐり


ノブさんレター


永田様

 

この度はお世話になりました!

本人たちはとても楽しく過ごせたようで今回で一番良い体験だったと言っておりました。ありがとうございました。

 

また海外からのゲストが来日する予定ですのでその際はまたお声掛けさせていただきます。

 

よろしくお願いいたします。

 

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本日はありがとうございました。

皆様紅葉のライトアップを十分堪能して頂きました。また機会がございましたらどうぞ宜しくお願い致します。皆様に宜しくお伝え下さい。

 

京都観光タクシー 英語通訳案内士(通訳ガイド)永田  信明

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アメリカからのお客様

ノブさんレター


おはようございます。

楽しい京都の時間をありがとうございます🙇‍♀️

また、永田さんのお話を伺に京都に行きたいと思います。

朝夕は、冷え込む季節となりました。どうぞくれぐれもご自愛下さいませ。

 

本当に京都は、素敵です!

それにも増して、永田さんの笑顔の素敵な事❣️

それに何より話題の豊富さには、脱帽です🙇‍♀️🙇‍♀️

 

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おはようございます。

昨日一昨日は大変お世話になりありがとうございました。

皆様京都を堪能頂き本当に良かったです。また機会がございましたらどうぞどうぞ宜しくお願い致します。

 

皆様に宜しくお伝え下さい。

永田 

 

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ドイツのお客様

観光コース:天龍寺、等持院、正伝寺、金地院、愛宕念仏寺、化野念仏寺


染司(そめのつかさ )よしおか

 

 

絹、麻、木綿など天然の素材を紫草の根、紅花の花びら、茜の根、団栗の実など、自然界に存在する有機物で染めています。

植物だけの色で再現する失われたはるか古の色彩を求めてる芸術品でしょうか。

 

抗菌作用があるとされるその昔はお歯黒に用いられた五倍子で下染めし、ハゼ、藍を染め重ねたマスク(2000円・税別)なども人気の商品です。

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● 染司よしおか 京都店 東山区西之町206-1

 

 

ノブさんレター

 

 

永田様、

週末はありがとうございました。無事、本日、彼らは帰国の途に着きました。仕事より京都の旅行の方が思い出に残ったようで、初めての日本を満喫でき大変、喜んでいました。

色々とありがとうございました。

 

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本日、昨日と大変お世話になりました。

ご体調はいかがですか? 

余りご無理されない様お祈りします。

お客様皆様京都を十分堪能して頂いたと思います。また機会がございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

永田 

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オーストラリアのお客様

観光コース:平安神宮、六盛、永観堂、銀閣寺、瑠璃光院、龍安寺、金閣寺、等持院、映画村

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紅葉のメッカ秋盛り その2

京都の紅葉の第二弾です。

今年の紅葉は、例年いなくお天気が安定していたことや久しぶりの紅葉を愛でることもあり、ひときわ色づくが映えています。


足利尊氏の墓所 等持院

秋の色と苔の色のハーモニーが別格な苔寺(西芳寺)

気品漂う高台寺

平安神宮

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紅葉のメッカ秋盛り

英国に本社がある旅行代理店からのお客様のご案内でした。

海外からのお客様もお蔭様で少し戻ってきました。

 

金閣寺はすでに見頃、龍安寺は早く色付き初めますが、見頃の場所が色々在り月末迄楽しめます。
また、紅葉の永観堂はやや早いと思いますが弁天池の周りは十分に堪能できました。

ミホミュージアムはこの代理店がお気に入りの隠れた紅葉の名所です。流石に山手で空気が澄んで紅葉の色が違うような気がします。

 

個人的には赤紅葉と黄銀杏のコントラストが好きですが銀杏はまだ早いようですが、3年ぶりに愛でる紅葉を楽しむことができました。

久しぶりの紅葉はいつもの紅葉の色とは一味も二味も違う奥深さがあるような気がします。

 

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● 金閣寺、龍安寺、永観堂、滋賀甲賀 ミホミュージアム


鹿苑寺(金閣寺)

龍安寺

永観堂(禅林寺)

MIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)

ノブさんレター

永田様

昨日はありがとうございました。

皆さん大変楽しんでおりました。

また機会がござましたら、ぜひご案内をよろしくお願い致します。

 

体調に気をつけて、引き続きツアー業頑張ってください。外国人の日本ファンを増やしてください。

会社でも永田タクシーを宣伝しておきます。

 

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本日は大変お世話になりありがとうございました。

皆様私の観光を楽しんで頂いた様で本当よかったです。

ブラジルのお客様陽気で良い人達ですが統制がとれておられない場合が多いですが、

御社のお客様は皆さん紳士淑女で私も楽しませて頂きました。

皆様に宜しくお伝え下さい。

また機会が御座いましたらどうぞよろしくお願い致します。

 

永田

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ブラジルからのお客さま
観光コース:天龍寺、竹林、金閣寺、清水寺

ノブさんレター

永田さま

こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。
親孝行とおもてなしとの両立は、難しいかな、、と色々心配、不安でしたが、
永田様の人柄と、経験に救われました。
本当にありがとうございました😊
また、機会があれば、是非ガイドをお願いします。
どうぞお健やかで活躍されてくださいませ。
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本日は大変お世話になりありがとうございました。
皆様私のご案内を楽しんで頂けて良かったです。
皆様温和で私も楽しませて頂きました。
また機会がございましたらどうぞ宜しくお願い致します。
お皆様に宜しくお伝えください。
永田
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観光コース:天龍寺、竹林、愛宕念仏寺、金閣寺、清水寺

清水焼 ・六兵衛窯

江戸幕府の中興の祖、徳川吉宗の時代に窯開きをした老舗。

祇園から清水寺へとつながる五条坂界隈は、かつて京焼・清水焼で栄え、今も古い登り窯がレジェンドとして残っています。

 

約40年前に市街地化で煙の公害が問題になり、清光焼の登り窯は、清水さんからは東に山を越えた山科の清水焼団地に移動しました。

今では薪ではなく電気釜で焼かれています。

 

清水さんの門前が遊興地として賑わいを見せるのは江戸時代の中ごろからで、焼き物が参拝客や遊行客相手にみやげ物として人気があったそうです。

清水さんから掘り出される「土」そのものが縁起物として喜ばれたという理由もあったようです。

 

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● 江戸後期(1771 年)に初代清水六兵衞が清水さんの五条坂に開窯。

● 六代六兵衞の時に清六陶匋(現、キヨロク)2015年に法人化。

● 犬や猫などのオブジェといった創作陶器も人気商品です。

ノブさんレター

 

永田さま

この度は、大変お世話になりました。

先程無事に自宅へ戻りました。

今日は二条城と三十三間堂を見てから帰りましたが、やはり永田さまのご案内が有ればもっと楽しかっただろうね、と家族で申していた次第です。

また機会があればぜひ、よろしくお願いします。

そのときまで、お身体ご自愛いただき、健康にお過ごしください。
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観光コース:龍安寺、金閣寺、銀閣寺、清水寺
慈照寺(じしょうじ)臨済宗、相国寺派。大本山相国寺の境外塔頭。
慈照寺(じしょうじ)臨済宗、相国寺派。大本山相国寺の境外塔頭。

ノブさんレター

永田様

 

今日は三十三間堂、智積院、金地院、金閣寺、正伝寺をご案内頂き大変ありがとうございました。

それぞれ特徴的で韓国の先生ご夫妻も大変喜ばれていました。

私達もいろいろ学ぶことができ楽しい時間でした。

鍵善もすぐ頂けましたし美味しくて良かったです。

大変お世話様になりまして深く感謝申し上げます。

季節の変わり目の折どうぞご自愛下さいませ。

 

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本日はありがとうございました。 皆様私のガイドを楽しんで頂き本当に良かったです。 前回同様今回もハイエンドなお客様でやり甲斐のある観光でした。 皆様に宜しくお伝え下さい。 

また機会がございましたらどうぞ宜しくお願い致します。
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観光コース:三十三間堂 智積院 金地院 金閣寺 正伝寺

残暑お見舞い 2022

臨済宗大本山妙心寺 退蔵院『瓢鮎図(ひょうねんず)』の瓢箪モチーフ
臨済宗大本山妙心寺 退蔵院『瓢鮎図(ひょうねんず)』の瓢箪モチーフ

残暑お見舞い申しあげます。

 

3年目のコロナ禍の中、皆様はお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか。 

今夏のお盆も3蜜回避の中でご先祖様をお迎えしております。

 

16日(火曜日)は通常の五山の送り火ですが、無事、心静めて手を合わせてお送りできることを願っています。 

その前にお寺さんで送り鐘を突いてきます。3年目の夏は、ニューノーマルの出発年でありたいものです。

 

・大文字(20:00点火)

・妙・法(20:05点火)

・船形(20:10点火)

・左大文字(20:15点火)

 

永田 信明

令和4年精霊会 灯篭供養
令和4年精霊会 灯篭供養

ノブさんレター

Nobusan観光ガイド by 京都観光タクシー お客様レター 秋の京都観光
静寂な京の晩秋 圓通寺 三明院 正伝院

ノブさんレター

永田様、こんばんは。今日は大変お世話になりました。いつもながら温かなお気遣い、豊富な知識、快適な運転…素晴らしい京都観光になりました。大満足です!随分歩いて頂きましたので、今夜はゆっくりお身体をお労りください。次回も宜しくお願い致します。 

 

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本日は私の方こそ大変お世話になりありがとうございました。お二人とも私のご案内を喜んで頂きホット致しました。今回はいつもと違い深いご案内が出来私も楽しませて頂きました。また機会が御座いましたらどうぞ宜しくお願い致します。くれぐれも宜しくお伝え下さい。

 

永田 信明   Nobusan観光ガイド

仏舎利大塔 妙満寺の晩秋

妙満寺。枯山水の名園「雪の庭」で名高い京都洛北のお寺。

冠雪した比叡山を借景とする庭がお奨め。

 

山門の正面に本堂があり、その傍らにある異国情緒の漂う仏舎利大塔の存在感は圧巻。

寺の歴史は古いですが、この岩倉の地に移転したのは昭和43年(1968年)。

 

額縁庭園としても魅力のある名刹です。

季節を通じて楽しめますが、やはり底冷えの岩倉の地、雪が舞う冬が魅力的な景色を演出します。

 

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妙満寺、法華宗の総本山。

 

●門前に3000株のツツジが植えられた花の寺。

妙心寺大法院の晩秋

妙心寺大法院。妙心寺の広い境内の西の端にある普段非公開のお寺、春の新緑と秋の紅葉の時期のみ特別公開。 

 

山門を入るとドウダンツツジの紅葉が迎えてくれます。

左に折れると妙心寺と縁のあった昭和の大横綱千代の富士の碑があり、また、檀家さんの墓地には幕末の兵学者佐久間象山の御墓。

茶庭を思わす路地庭園で、紅葉かえでと常緑樹、苔の緑との対比が素晴らしいお庭です。

 

また、本堂内から眺めると見事な額縁庭園になります。

お寺のパンフレットにも書かれていますが、このお庭を眺めるときのテーマは「且座喫茶(しゃざきっさ)」。

禅語で「まぁ、座ってお茶でも召し上がれ」といった意味。

 

まずは抹茶とお菓子を楽しみながらしばし紅葉を愛でましょ。

 

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妙心寺大法院、臨済宗妙心寺派の大本山の塔頭

信州初代松代藩主の真田信之公の菩提寺

ノブさんレター

永田 信明さま

こんにちは

先程ハイアットリージェンシーから京都駅まで乗せていただいた 外国語・ホテル・ブライダル専門学校 (京都のホテルを巡っていたのに、HOTEL THE MITUIを訪れなかった)Aと申します。

永田さまのお陰で無事にお土産も買え、バスに乗ることができました。

次回京都に来る時は、教えていただいた三井ホテルをはじめ、RokuホテルやMuniホテルの見学に行きます。

ご一緒させていただいた時間は短かったですが、ホテルから信頼されているドライバーさんだということがすぐにわかりました。

素敵なホテリエになれるようにまずは、一般常識を身につけるところから頑張ります。

将来永田さまとお仕事できるように努力します。

 

本日はありがとうございました。

 

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お礼のメールありがとうございます。

お褒め頂き恐縮しています。

私はお客様が喜んで頂く為にどの様な事をすべきか考えているだけです。

 

お陰様でホテル様からご信頼頂き最高の人生を楽しませて頂いています。

 

もしも私にお役たつ様な事がありましたらどんな事でも遠慮なくお尋ね下さい。

意外とお役にたつ事があるかもしれません。

 

車中の短い時間の会話でしたが前向きなお考えが推察でき若さに羨ましい思いでした。

また機会がございましたら楽しい会話をさせて頂けたらと思います。

若さは何物にも変えれない宝です。

これからもお元気でご活躍されるのをお祈りいたします。

 

楽しいお話をありがとうございました。

 

永田信明

妙心寺退蔵院 の晩秋

 

退蔵院。妙心寺第三世・無因宗因(むいんそういん)が開山。

 

普段は方丈(重要文化財)の中から眺めることができない狩野元信の作と伝わる枯山水の優美な庭園「元信の庭」(国指定名勝・史跡)。

枯滝・蓬莱山・亀島と石橋など多数の庭石が豪快に組まれています。

 

そして敷地の奥にある庭園「余香苑(よこうえん)」。「昭和の小堀遠州」と称えられた造園家の中根金作が1963年(昭和38年)から3年の月日を費やして作庭した池泉回遊式庭園。

大刈込みの間から三段落ちの滝が流れ落ち、深山の大滝を見るような風情があります。

 

茶室でお抹茶をいただきながらしばし瞑想しましょ。

 

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●退蔵院。臨済宗妙心寺派大本山

初期水墨画の代表作の如拙(じょせつ)筆の国宝「瓢鮎図」を所蔵。

三宅八幡の晩秋

三宅八幡宮。御利益は子供の守り神としてかんの虫封じ、夜泣き、安産、学業成就の他、虫退治の神。

 

本殿の南側の入口には神の使いとして「狛鳩」が2対鎮座。

神の使いが鳩のためか、絵馬には鳩が描かれ、鳩みくじなど鳩尽くしの神社です。

 

とどめは本物の鳩たちが境内では大切にされています。まさに鳩にとっては天国のような地でしょうか。

 

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三宅八幡宮(みやけはちまんぐう)虫退治の神として別名「虫八幡」。

だるま様の晩秋

法輪寺。嵐山の虚空蔵法輪寺が有名ですが、こちらは「だるま寺」の通称で知られています。

 

達磨堂や境内には多くのダルマが飾られています。

また、「本堂(方丈)」には桃山時代作の横たわっている姿が珍しい等身大の金色の仏像「仏涅槃木像」が安置されています。

 

達磨大師はインドから中国に渡り、忍苦の修業をして禅宗の開祖となったお坊さま。

坐禅を壁に向かって9年続けたことで、手足がなく顔が大きくなったという逸話からだるま

また、 祈願のための「目入れだるま」の風習は江戸時代に始まったそうです。

 

コロナ禍では「面壁九年(めんぺきくねん)」、「七転八起」の精神で、前向きで生きたいものです。

 

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●法輪寺、通称だるま寺、臨済宗妙心寺派。

●ご本尊:本尊は釈迦如来さま

鷹峯光悦寺の紅葉

光悦寺。江戸初期の文化人、本阿弥光悦が1615年(元和1)徳川家康から与えられたこの地に草庵を結び、その後、法華題目堂を建てたのが起こりとか。光悦もこの地で眠っています。

 

鷹峰三山と楓の木々を借景とする景色がとても美しいお寺です。

境内には、大虚庵など7つの茶室や竹を斜めに組んだ「光悦垣」と呼ばれる垣根があります。

 

今流行りのSDGsの高貴な自然に優しい世界がここにはあるような気がします。

 

また、近くには悟りと迷いの窓で有名な禅寺源光庵と京の花街、島原の2代目吉野太夫の物語を受け継ぐ常照寺があります。

 

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●光悦寺(こうえつじ)。日蓮宗、山号は大虚山。

妙心寺桂春院の紅葉

桂春院。妙心寺の広大な境内の北東に位置。

「侘」「清浄」「思惟」「真如」と名付けられた4つの玉手箱のような小さなお庭、国の名勝及び史跡に指定。

 

現在、お食事付きの夜の拝観も催され、ご住職からのお寺の説明や普段は拝見出来ない軸や茶道具など貴重な文化財も楽しめます。

特に夜間の紅葉は、より幻想的な世界かと思います。

 

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●桂春院。臨済宗妙心寺派大本山妙心寺の塔頭。

●桃山時代に織田信忠(織田信長の長男)の次男・織田秀則(津田秀則)により創建。

北山圓通寺の紅葉

圓通寺。壮大な比叡山とともに、庭の紅葉が楽しめる知る人ぞ知る名勝庭園です。

江戸時代初期、後水尾天皇が造営された幡枝離宮の跡であり、幡枝(はたえだ)小御所、幡枝茶園とも呼ばれています。

 

わずかな時間でも静かに座し、皇室ゆかりの紅葉のお庭と日本の仏教の母、比叡山の雄姿をお楽しみください。

 

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●圓通寺(えんつうじ)。臨済宗妙心寺派、山号は大悲山。

●ご本尊:聖観音さま

ならの小川の紅葉

 

上賀茂神社。下鴨神社と並ぶ山城国一宮のひとつ。

平安京創建よりもはるかに前から祭祀が行われていた古い由緒を持つ神社。

 

その境内には小川が流れ、「ならの小川」と呼ばれています。

 

その由来は、かつてはほとりにその葉で神饌を盛る楢の木が茂っていたためとされます。

 

百人一首の藤原家隆

「風そよぐ ならの小川の夕暮れは 禊(みそそぎ)ぞ夏のしるしなりける」の歌でも知られています。

 

 

6月30日夜の夏越祓、旧暦6月30日頃にあたる8月初め、盆地特有の蒸し暑い中の小川はさぞ気持ち良いものでしょう。

その昔、足を入れて涼んだこともありました。

 

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●賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。通称は上賀茂神社(かみがもじんじゃ)。

●ユネスコのユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」野津として一つとして登録。

赤山禅院の紅葉

 

赤山禅院。京都御所から見て表鬼門の方角(東北)に当たるため、方除けの神として古来信仰を集めています。

拝殿の屋根の上には御所の東北角・猿ヶ辻の猿と対峙して、御幣と鈴を持った猿が籠の中に安置されています。

 

明治時代の神仏分離令の後も神仏習合の形を残したまま現在に至っているお寺です。

 

 

比叡山延暦寺の千日回峰行との関係があるお寺で、100日の間、比叡山から雲母坂(きららざか)を登降する「赤山苦行」と称する荒行があり、赤山大明神に対して花を供するための修行です。

 

東山の麓にあるため、夕暮れ時がきれいです。

 

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●赤山禅院(せきざんぜんいん)。天台宗で延暦寺の別院の一つ。

●ご本尊は泰山府君(赤山大明神)さま。

永観堂の紅葉

紅葉(もみじ)と言えば永観堂。深く蒼に染まった放生池の水と、燃えるような赤から黄金とも見まがうような黄のグラデーション。

そのコントラストの美しさは、確かにすばらしいものです。

 

欲を言えば、一人静かに阿弥陀さまとともに瞑想できればと思っていましたが、コロナ禍でそれも叶えられました。(合掌)

 

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●永観堂。正式名称:禅林寺 浄土宗西山禅林寺派の総本山

●ご本尊 阿弥陀如来立像 (みかえり阿弥陀)さま

 

禅林寺(永観堂)多宝塔 京都観光タクシー 英会話 永田信明
禅林寺(永観堂)放生池と多宝塔

ノブさんレター

 

こんばんは。

 

突然のご連絡失礼致します

昨日は、大変お世話になりましてありがとうございました。

娘が永田さんのタクシーに携帯電話を忘れてしまい、大変なご迷惑をおかけしました。快く届けていただけたこと、本当に感謝してます。ありがとうございました。

娘が上京し、はじめて京都駅集合の日帰りの旅でした。

また皆で京都に遊びに行く際には、また永田さんのタクシーに乗りたいと皆で話してました。その時にはまたご連絡させていただきますね。

本当にありがとうございました!

 

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おはよう御座います。

ご親切なメールありがとうございます。

あたりまえの事をしただけの事ですのにわざわざご連絡頂き恐縮しています。

伏見稲荷大社は楽しんで頂きましたか?

 

今回はコロナのおかげで余り混雑していなくて良かったらと思います。

次回京都へお越しの際は是非ご案内させて頂きたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

 

皆様にどうぞ宜しくお伝え下さい。

 

永田

泉涌寺の御座所庭園の紅葉

泉涌寺の御座所庭園。御座所は、天皇や皇后が訪れた際に休息所として使用した場所。

1818年(文化15年)に造営されたもので、明治天皇によって、京都御所内の皇后宮の御里御殿が移築されたもの。

 

 

玉座の間もあり、皇室ゆかりの泉涌寺にふさわしい、見ごたえある建物。

現在でも、両陛下をはじめ皇族方の御陵御参詣の際の御休所として使われています。

 

境内の奥の本坊にあり、人が少なく縁側に座しながら、黄色と赤のそれぞれに色付くカエデが植えられており、木々や苔の緑や灯籠や池と相まって、美しい色彩の豊かさを楽しむことが出来ます。

 

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泉涌寺(せんにゅうじ)、皇室の菩提寺(皇室香華院)として御寺(みてら)と呼ばれている。

真言宗泉涌寺派の総本山

ご本尊は釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三世仏さま

 

曼殊院の紅葉

曼殊院。天台宗のお寺。竹内門跡とも呼ばれる門跡寺院で、青蓮院、三千院、妙法院、毘沙門堂門跡と並び、天台五門跡の1つに数えられています。

 

風雅な数奇屋風 書院造りと庭園も見事です、また、国宝の黄不動、曼殊院本古今和歌集をはじめ、多くの文化財を有している格式高いお寺です。

 

本堂である大書院前の枯山水庭園や勅使門周辺にカエデなどが植えられ、紅葉と勅使門、そして最高位の格式を示す五本線が入った築地塀・石垣の光景が素晴しいお寺です。

 

小さな桂離宮とも言われ、四季の移ろいを感じることができるお奨めの場所の一つです。

 

 

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●曼殊院(まんしゅいん)、天台宗門跡寺院

●ご本尊は阿弥陀如来、開山は是算

 

●国宝「黄不動」

将軍塚大日堂の紅葉

 

 

大日堂。この大日堂の中の奥に三不動の一つに数えられる、俗に青不動と呼ばれる「不動明王二童子像」が祀られています。

将軍塚青龍殿の大舞台からの京都市内の展望は素晴らしいですが、将軍塚青龍殿には青不動が祀られています。

 

メラメラと燃える紅蓮の炎を背に、ギョロッとした目つきに牙、派手な髪型などとても力強いお姿の不動明王は、五色(青・黄・赤・白・黒)に配せられることがあり、その中で青色の不動は五色の不動明王の中では最上位にあり、「不動明王中の不動明王」という地位を占めています。

 

是非、コロナ禍で「不安」になったら手を合わせ、お参りいただき青不動の御利益を享受ください。

 

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天台宗青蓮院門跡の飛び地、将軍塚青龍殿の大護摩堂

●国宝「青不動尊」

真如堂の格式ある佇まいと優しい紅葉

真如堂。寺名の「真正極楽寺」は正真正銘の極楽のお寺という意味があります。

平安初期に円仁が霊木で彫った阿弥陀如来を本尊として堂宇を建てたのがはじまりと云われます。

 

境内には三重塔、山門、元三大師堂、鐘楼などの伽藍が並ぶ格式高いお寺です。

本尊阿弥陀如来像は女人を救う仏さま、「うなずきの弥陀」という別称で地元の人に親しまれ、毎年11月15日にご開扉。

 

うなずきの弥陀さまの逸話として

眉間に白毫(びゃくごう)を入れるため、比叡山の修行僧のための本尊になるようお願いしたとき、如来は首を振られました。

そこで「京に下りてすべての人々や女たちを救ってください」とお願いしたら3度うなずいたそうです。

 

この時代は女人禁制で、女性が比叡山の仏様を拝むこと、また修行することは禁じられていました。

この「うなずきの弥陀」はもともと女人禁制である比叡山の阿弥陀さまでしたが、その後、今の真如堂に移りました。

 

女性に優しい阿弥陀さまで、今でも女性に人気のあるお寺です。

 

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●真如堂(しんにょどう)、正式には真正極楽寺

●天台宗

ご本尊は阿弥陀如来像

隠れ紅葉 三明院

三明院。上高野の三宅八幡さんの近くにある隠れ紅葉のお寺で多宝塔がシンボルとなっています。

元は山形県の山奥にあったそうですが、1907年(明治40年)に上高野出身の佐竹信光和尚が再建したそうです。

 

多宝塔の一層目から眺める眺望は昔懐かしい山里の雰囲気が残る風情があり、特に夕暮れ時の眺めは心にも焼きつくことでしょう。

 

 

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●三明院

延壽山三明院真言宗醍醐派開山百余年。

ご本尊は弘法大師、不動明王、歓喜天をお祀り

 

広沢池の秋

広沢池は周囲1.3kmほどのため池で、日本三沢の一つに数えられています。

造られたのは平安時代の989年に遍照寺の建立にあわせ庭池として造営されたと伝わります。

古来から観月の池として知られ、数々の歌に読まれています。

 

また、京の冬の風物詩「鯉揚げ」でも有名です。来月初旬から鯉や鮒、モロコ、エビが直販されます。

モロコの素焼きに生姜醤油で食べるのも良し、現代風にモロコの柚子アヒージョも美味です。

 

本阿弥光悦ゆかりの地の紅葉

しょうざん庭園。かつて江戸時代初期、芸術家であり「琳派」の創始者・本阿弥光悦が徳川家康から与えられた鷹ヶ峰の地。そこに当時の文化人や芸術家を集め、鷹ヶ峰芸術村(光悦村)を開きました。現在は「しょうざんリゾート」があります。

 

江戸時代の文化は、現在の文化よりある面では遥かに豊かだったことでしょう。SDGsの重要性や達成が求められる昨今、京都が育んだ文化や生活スタイルを検証することも必要かもしれません。

鹿王院の秋

臨済宗系の単立寺院「鹿王院」。600年以上の歴史のあるお寺で、足利義満が建立した宝憧寺の塔頭寺院のひとつ。

宝憧寺に続いて開山堂を建立、開山堂の周りに鹿が集まっていたことから開山堂を鹿王院と称し、応仁の乱を経てこの塔頭のみが現存しています。

 

拝観寺院と呼ばれる観光客向けのお寺が多いですが、「鹿王院」は由緒ある禅寺として、修業の場を今も守り続けています。

山門から続く長い参道の紅葉も楽しみながら拝観する際にはあくまでそこへお邪魔させてもらうという感謝の気持ちでお参りください。

金閣寺にそっくりな舎利殿の中もお楽しみです。

 

きっと心も穏やかになることでしょう。

嵐山にあるピッツァ

嵐山のメインストリート沿いにあるイタリア人シェフによるピッツァ「Pizzeria Lugara(ピッツェリア ルガラ)」。

 

店の中央には大きなピザ釜があり、イタリア人シェフが厨房で生地づくりの仕込みをされる本格的でカジュアルなお店です。

 

この状況がうまくいけば来年の春にはコロナ退散、終息でまた、混雑するでしょうね。

 

秋色に彩られ始めた京都の紅葉

このところの小春日和のなか、京都のお寺の紅葉が色づき始めました。

前半雨が多い年だったので、木々の葉っぱもきれいですので、すてきな紅葉が期待できそうです。

 

二年ぶりの紅葉で心も洗われることでしょう。

仁慈・愛の心 洛中「聚楽第」

 

『上杉景勝・直江兼続屋敷跡碑』。

豊臣秀吉の聚楽城時代、全国の大名が聚楽城のそばに結集し武家屋敷を構えていました。この場所は二条城の上に位置する上京区黒門通一条上る西側の弾正町。地名の由来は、景勝の官位によります。

 

上杉景勝は、豊臣政権の五大老の一人。上杉謙信公を家祖とする上杉家2代目で出羽米沢藩初代藩主。

一方、直江兼続は『愛』の字の兜の前立を付け戦ったと伝わる景勝の右腕の名参謀。景勝は5歳年上で、両者は主従の関係というより兄弟のような仲、謙信の下で『義』の精神を学び成長したと云われています。

 

ちなみに直江兼続の墓は米沢の松岬神社、曹洞宗林泉寺、そして京都の臨済宗妙心寺北門にある隣華院。

 

この石碑から西には、俳優・佐々木蔵之介のご実家の「佐々木酒造」があります。洛中に現存する唯一の蔵元となります。

これからが新酒『聚楽第』の仕込みの季節です。

 

京は歴史がある分、洛中の街角には多くの石碑もあります。古いものから新しいものまで様々な石碑に遭遇できるます。

小春日和の中、のんびり散策するのも楽しいです。

円山応挙居宅址

「圓山応挙」(まるやま おうきょ)、丹波の国出身の江戸時代の日本画家。若くして京都の町で「石田幽汀(ゆうてい)」に入門、狩野派の画法を学び、狩野派画法に宋元画や西洋画の遠近法を加え、写実(写生)を重視した画風を興し、「円山派」と呼ばれる流れを形成。

 

「圓山応挙」が住んでいた旧跡が「四条通り」堺町四条(立売中之町)。

秋の京都、応挙ゆかりの圓光寺などのお寺巡りもお奨めです。

太秦広隆寺近くの悟真寺には円山応挙と一族の墓があり、「応挙寺」とも言われています。

 

Letter for Nobusan

Dear Nagata-san,

 

Thank you for your kind words.

Yes, I fully enjoyed Kyoto yesterday. Your recommendation was so nice.

I adore Shodenji, thank you very much.

I do hope to come back there again before long.

Hope to see you soon!

 

Take care.

With my warm regards,

 

 *** * *** * *** * *** *

 

Thank you very much for having used me and for big gratuity.

I hope you enjoyed my guiding yesterday.

Kyoto has many good places to visit.

I hope I will guide you again in the near future.

 

Best Regards,

Nobuaki Nagata

Tel:+8190-1076-8788

お彼岸の阿じろ弁当

妙心寺御用達の阿じろ。その創業は、意外にも新しく昭和37年(1962年)。店名は雲水さんのかぶる「あじろ笠」より借用。妙心寺の庫裡(くり・台所)で料理修業し、料理の心得と儀礼、調理法を習得し、南門の脇に開業。

 

禅寺の妙心寺の檀家では、春と秋のお彼岸に決まって食する精進料理。ランチには縁高(ふちだか)弁当がお手頃でしょう。

お寺で出るお弁当は、値段も、よりお手頃な特注弁当です。

 

でも、一番の御馳走は、食後に焼きおにぎりをお湯に浸し、これをお茶代わりにいただくことです。シンプルなだけにごまかしのきかない美味しさがあります。

 

コロナ禍でこのお茶もこのところお預けです。

 

ノブさんレター

 

永田様、こんばんは。今日は大変お世話になりました。いつもながら温かなお気遣い、豊富な知識、快適な運転…素晴らしい京都観光になりました。Hさんも私も大満足です!随分歩いて頂きましたので、今夜はゆっくりお身体をお労りください。次回も宜しくお願い致します。 

 

*** * *** * *** * *** *

本日は私の方こそ大変お世話になりありがとうございました。お二人とも私のご案内を喜んで頂きホット致しました。今回はいつもと違い深いご案内が出来私も楽しませて頂きました。また機会が御座いましたらどうぞ宜しくお願い致します。H様にもくれぐれも宜しくお伝え下さい。

 

永田

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東寺、観智院、神護寺、大覚寺、仁和寺 

コロナ禍の京都迎賓館

京都迎賓館。世界のお客様のおもてなしと日本の伝統工芸を未来の世代にも継承するためにも、コロナ禍の一日も早い終息を心よりお祈りいたします。

日本の三蜜対策、世界でも普及すれば良いと思います。

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●京都迎賓館
●2005年(平成17年)4月17日に開館。江戸時代に園家・柳原家・櫛笥家など、複数の公家の邸宅が建っていた京都御苑の敷地の北東部に立地。

廬山寺の秋

廬山寺(ろざんじ)。京都御苑(御所)の東側、梨の木神社に隣接した場所にあります。
938年比叡山座主の元三大師(お正月3日に他界)・良源さんが船岡山に開き、応仁の乱などの変遷を経て、1573年年に紫式部邸宅跡の現在地に移転。この地はもともとは紫式部の邸宅跡で、源氏物語をはじめとする著書がここで書かれた伝えられています。

なお、船岡山の麓にあります西陣には廬山寺の地名も残り、小さな神社と碑が立っています。


現在の蘆山寺の本堂などは仙洞御所から移されたもので、源氏の庭は昭和の名庭です。一面の白砂に設けられた苔地のたおやかな曲線が優しい平庭の枯山水。

可憐な桔梗は6月中旬~9月中旬頃まで。

 

また、開山の元三大師(がんざんだいし)・良源さまは、第18代天台座主であり、比叡山延暦寺の中興の祖として有名です。元旦三日に亡くなられたのでこの名前で呼ばれています。
「厄除け大師」など独特の信仰を集め今日に至っていますが、コロナ退散の守り札になりそうです。京の民家ではこのお札が軒先に貼れています。

 

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●廬山寺
●天台宗系単立寺・天台圓淨宗の本山
●開山 元三大師
●開創 6世紀末頃 
●ご本尊 釈迦如来さま

●寺歴 比叡山延暦寺の中興の祖である良源(元三大師、慈恵大師)により、天慶元年(938年)、平安京の北にある船岡山の南麓に與願金剛院が創建。天正年間に現在地に移転。

比叡山 大三元 厄除け大師

大三元 厄除け大師  コロナ様ウィルス退散

What day is it[1492]

October 12, 1492 Columbus "discovers" the Americas.

This is the car plate number when I got a private taxi license.
Since then, I have inherited this number.
I am grateful that I have never had any accidents or traffic violations.

This is my lucky number.

 

For your reference

In Japan 1492, in the first year of Meiou, the shogun at this time was Yoshiki Ashikaga, a teenager. However, the authority of General Ashikaga at that time had already fallen to the ground, and it was time to enter the Warring States period.

 

Nobuaki Nagata

Nobusan kyoto tourism taxi Lucky number コロンブスアメリカ大陸発見 京都観光タクシー 英語通訳ガイド 永田 信明
Columbus "discovers" the Americas

清水寺 成就院前

清水寺成就院。清水寺は北法相宗大本山で山号は音羽山。ご本尊は千手観音、開基は延鎮。西国三十三所観音霊場の第16番札所。当院は清水さんの本坊。

 

現在、秋の特別公開(~12月3日)。書院背後の霊鷲山(りょうじゅせん)を借景とする池泉回遊式庭園は、江戸時代初期の作庭で心字池に映る月影が見事で「月の庭」とも呼ばれ国の名勝に指定。 

 

 

清水寺成就院の前
清水寺成就院の前
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岩戸落葉神社のイチョウ絨毯

岩戸落葉神社。北区小野郷の里。祭神は小野朝臣、落葉姫。

 

市内から周山街道を北へ清滝川の源流近く、岩谷川が合流する場所、北区役所小野郷出張所前にあります。社殿の裏には、大きな岩山が覆いかぶさるようにそそり立っており「岩戸神社」の由来とも云われています。また、「落葉」の由来は定かではありませんが、源氏物語に登場する、夕霧が恋に落ちたという「落葉姫」を祭っています。

 

山深い里に、かつて高貴な姫が隠棲していただけでも歴史ロマンを感じます。神社境内はイチョウの絨毯となっていました。

 

来週は早くも師走。京都市内ですが地理的には北部地区の里は晩秋から一気に冬となります。

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科捜研の女 民泊トラブル殺人事件(11/23)妙心寺編

妙心寺。臨済宗妙心寺派大本山。山号は正法山。ご本尊は釈迦如来。開基は花園天皇 、開山は関山慧玄(無相大師)。

 

京都もオリンピックを前に外国人観光客特需の対応の真っ只中。おもてなしサービスの量的緩和に向けた規制緩和や税収アップの施策などを着々と策定する中で、ドラマでもいち早くキャッチアップ。

 

テーマは「民泊」

京都市では民泊を含めたすべての宿から宿泊税を課す条例案を早々に議決。民泊の増加による質の低下、特に違法民泊については防火、セキュリティ面などで地域利害関係者の懸念が根強い中、今回の宿泊税に対しては、当然、Backpacker向けの小さな宿の反対意見もあります。また、徴収方法も含め課題が多くあり、まだまだ紆余曲折があることでしょう。

宿坊も当然対象になるのかなぁ、ボタンを掛け違うと猛反対にあった「古都税」の危うさはないだろうかと心配。高野山のように宿坊の数を増やすのも、観光客が多く訪づれるお寺の役目として一案かと思ったりもします。

「着眼大局、着手小局」の視点で、外国人のお客様へも真に理解される「大義」("Oh,  yes, the cause is excellent!")があるのかが、今後、問われることでしょう。

 

そんな世間の算盤勘定や思惑をよそに禅寺の紅葉も見頃となりました。静寂で凛とした佇まいの広い境内を散策しながらお楽しみください。

龍安寺の石庭と紅葉

龍安寺(りょうあんじ)。臨済宗妙心寺派の境外塔頭。山号、大雲山。ご本尊は釈迦如来、開基は細川勝元、開山は義天玄承。世界遺産登録。

 

石庭のお庭は塀に囲われた枯山水。15個の石が置かれ、どの角度から眺めても1個の石は隠れて見えないように作られていると云います。石庭の白砂は毎朝、雲水さんが手入れをしますが、目先を見て熊手で線を描くと上手く描けないそうで、遠くを見ながら心の中で描くと上手に波打つ線が引けるとのこと。「着眼大局、着手小局」、何事も目先の大事にとらわれすぎると上手く行かないようです。

 

そして拝観順路の最後の北東の角に徳川光圀(水戸黄門)の寄進と伝わる「蹲(つくばい)」のレプリカが置かれています。(本物は普段は非公開の茶室「蔵六庵」

 

「吾唯足知」(われただたるをしる)の4文字が丸い石に刻印。

 

    吾

  知 口 唯

    足

 

「贅沢を考えず、不平不満を持たず、今あるもので満ち足りていることを知る」

 

これが幸福の鍵と説かれます。また、苦があるときは南無阿弥陀仏(阿弥陀さまにお任せします)と合掌と云うことでしょう。

 

心静めてお庭を眺めた後は、たまには坊主の説教に耳を傾けるのもお楽しみの一つ。

手前から5+2+3+2+3=15個の大小の石を配置、左の石がアングルから欠け残念!
手前から5+2+3+2+3=15個の大小の石を配置、左の石がアングルから欠け残念!

新「侵雪橋」の枳殻邸

8月、水の抜かれた印月池
8月、水の抜かれた印月池

渉成園。「枳殻邸(きこくてい)」とも云われるお東さん(東本願寺)の飛地。詩仙堂を営んだ詩人・書家の石川丈山の作庭と云われる回遊式の庭園が見所。

 

今年3月からの侵雪橋の修復も完了、橋は歩いて渡れます。また、水が抜かれていた印月池の水もはられました。

 

京都駅正面から徒歩約15分圏内に別世界のような庭園があります。お帰りの時間の調整にでもお立ち寄りください。

元気パワーを授かる赤山禅院

赤山禅院(せきざんぜんいん)。修学院にある天台宗のお寺。延暦寺の別院。ご本尊は泰山府君(赤山大明神)。京都御所から見て表鬼門の方角(東北)に当たるため、「方除けの神」として古来信仰を集め、拝殿の屋根の上には御所の東北角・猿ヶ辻の猿と対応し、御幣と鈴を持った猿を安置。なお、このお寺での拝観料はありません。

 

境内の福禄寿殿は「都七福神」の一つで紅葉の名所。ここでいただく御朱印は、これからも元気であれるよう、力強く気持ちを込めて授かることができます。

 

ところで比叡山延暦寺の千日回峰行では、そのうち100日の間、比叡山から急な谷筋の雲母坂(きららざか)を走って登降する荒行「赤山苦行」がありますが、これは延暦寺の守護神の赤山大明神に対して花を供するもの。

ここは千日回峰行の行者にとってはまさに聖地となります。

 

凡人は爪の垢を煎じて飲むか、「阿闍梨餅」でもほおばって徳としましょか。

八瀬の里 瑠璃光院の紅葉

瑠璃光院(るりこういん)。浄土真宗。正式には無量寿山光明寺京都本坊(岐阜光明寺が京都本坊として近年、開設)。

 

その昔の平安時代には貴族の別荘地で八瀬にある名刹で、この地には、多くの伝承が残っています。

壬申の乱(672年)の傷を癒したと伝わる日本古来のサウナの八瀬名物「かま風呂」や最澄が使役した鬼の子孫の伝説、あるいは後醍醐天皇の受難を救った功績から地租課役が永代免除となり、以来、天皇の行幸や葬送の際に輿を担ぐこと任せられてきた「八瀬童子(やせどうじ)」の地。

近年でも天皇大葬の儀で八瀬童子が天皇の棺を載せた葱華輦(そうかれん)を担ぎ、また、直近の昭和天皇の時にも同会の代表が東の京での葬送に参列。

 

今秋も特別公開の中、2階建て数奇屋造りから眺める視点を変えたお庭や床もみじが堪能できます。ただ、拝観料2千円とお高く、それでも多くの方が参拝され、入れ替え制となっている点が残念な点でしょうか。人里離れた里山(off the beaten path Satoyama)では、のんびりと紅葉狩りの「寂」を楽しみたいものです。

 

このような八瀬の里ですが、まもなく比叡おろしで綾錦をまとった秋の山々も冬山になります。暖かな「かま風呂」にでも入り、ほっこりしましょ。

 

なお、床もみじでは、岩倉実相院の客殿から眺める景色がお奨め。

漆黒の床板に映りこむ外の楓の木々の風景。紅葉ときだけでなく、新緑の深緑、真冬の雪化粧と季節ごとに移り変わる風情は生と寂の世界です。

北山杉の里(off the beaten path Satoyama)の紅葉

高雄三尾をさらに北に30分程、周山街道を進むと北山杉の里、川端康成の小説「古都」の舞台となった中川(中川・杉坂・真弓の各集落)があります。

 

【地蔵院】

杉坂川のたもとに「桃源山」と山号を刻んだ巨大な石碑が立つ鎌倉時代の高僧、西山証空ゆかりの寺。浄土宗西山禅林寺派。永観堂の末寺。ご本尊は阿弥陀如来。

 

境内には放浪の俳人、種田山頭火の「音はしぐれか」(音は時雨か)の句碑があります。秋の北山・周山では、わずか七言で寂が染みいるような言霊となります。

【宗蓮寺】(そうれんじ)

浄土宗捨世派(しゃせは)。中尾山にある室町時代末期創建の刹那古寺。

境内の和風ガーデンでは10月中旬に秋明菊(「貴船菊」)が咲き誇ります。

 

紅葉の今も格別、赤い毛氈が敷かれた書院から北山台杉と紅葉を愛でながら、お抹茶とお菓子をいただく贅沢なひとときを楽しめます。著名人もご案内するお寺の一つです。

北山杉の里は束の間の秋からまもなく北国の季節となります。

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京都観光タクシーで巡る英語ガイドによるご案内

仏さまと向き合える法金剛院

法金剛院(ほうこんごういん)。花園にある律宗のお寺。山号、五位山。ご本尊は阿弥陀如来。開基は待賢門院( たいけんもんいん)。境内には現存する浄土式庭園で、その一隅にある青女の瀧は日本最古の人工滝とされ、国の特別名勝に指定。

 

この地の起源は平安時代の初め、時の右大臣の清原夏野(きよはらのなつの)の山荘に遡ると伝えられています。清原夏野の墓とされる地は、近くの双ヶ丘(ならびがおか)の一ノ丘にあり、また、待賢門院の陵墓(花園西陵)は、双ヶ丘の東脇にあります。

 

夏の蓮の花で知られるお寺ですが、池の蓮も姿を消し、お庭は紅葉で染まり静寂な雰囲気を漂わせています。

 

仏殿にはご本尊の「阿弥陀如来坐像」をはじめ「十一面観世音菩薩座像」、「厨子」など多数の仏像が安置されています。是非、正座の上、心静めてお経を唱えお参りください。

古神道パワースポット 大神神社

三輪明神大神((おおみわ)神社。奈良桜井市三輪町にある日本で最も古い神社の一つ。祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)の和魂(にきみたま)の大物主神(おおものぬしのかみ)。ご神体は三輪山の麓に拝殿があり、自然そのものを崇拝する古神道が息づいているパワースポットです。

 

古くから酒の神とされ、全国の酒蔵が信仰する神社です。酒あるところに聖水あり、昔から日本酒は百薬の長となります。また、三輪素麺はこの地の特産ですが、素麺作りの守護神とされ、三輪地方は素麺発祥の地と云われます。

 

神社境内の三輪山への登山口にある狭井(さい)神社には、神水の井戸があり、ここから湧き出る水は「薬水」と呼ばれ、これを飲めばいろいろな病気が治るとも伝わります。今では名だたる製薬会社の燈籠も点在します。

 

山の木々や空気、地下水に降りそそぐ自然のエネルギーや御神気を浴びることで、免疫力も高まることでしょう。

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奈良依水園 後園の紅葉

依水園(いすいえん)。奈良市にある若草山や東大寺南大門などを借景とする池泉回遊式庭園(日本庭園)。国の名勝に指定。

 

前園と後園の二つに分かれ、前園は寛文12年(1673年)に晒職人、清須美道清の作庭で、茶室「三秀亭」がシンボル。

後園は明治時代に実業家関藤次郎が築いた築山式の池泉回遊式庭園で、作庭は京角倉家に生まれの裏千家十二世又妙斎((ゆうみょうさい)宗室。

 

昨年12月には、又妙斎の百回忌法要が大徳寺聚光院で営まれました。京都茶坊主に縁のあるお庭です。

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京都植物園なからぎの池の紅葉

 

京都府立植物園。風光明媚な加茂川の東岸にある京都人の憩いの森、四季の草花が咲き誇る、大正13年開園の日本最古の公立総合植物園です。

 

園内なからぎ森の池周辺などの紅葉が映えていました。昨日は全国的に狩猟が解禁されましたが、園内の池や鴨川の鴨たちはのんびりと越冬しています。

 

植物園でも先月の超大型台風21号の暴風被害の爪跡が、桜の老木や松の大木などを中心に今もまだ至る所で残っていました。

朝もやの鹿苑寺

鹿苑寺(ろくおんじ)、通称、金閣寺。臨済宗相国寺派。1397年(応永4年)足利義満が建立。1994年(平成6年)12月世界文化遺産に登録。

 

金閣舎利殿は宝形造りの三層殿閣で、1950年(昭和25年)に悲しい放火事件で焼け落ち、国宝からも外されてしまったものの1955年(昭和30年)に再建。

 

不謹慎ですが、後から落ち着いて振り返って見ると燃え上がる金閣は煌くようで美しかったと云われています。木造建築文化の世界では、形あるものはいつか壊れる諸行無常ですが、美しいものは後世に末永く残していきたいものです。

 

青き松の幼木の紅葉の葉が華のようでした。今日はこれから晴れるでしょう。

金閣寺の初冬の朝もや

大覚寺と嵯峨菊

 

大覚寺。真言宗大覚寺派大本山。山号、嵯峨山。本尊は不動明王を中心とする五大明王、開基は嵯峨天皇。嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの門跡寺院で、嵯峨御所とも呼ばれています。また、後宇多法皇(鎌倉時代)がここで院政を行うなど政治史に深い関わりを持つ格式高いお寺。

 

大覚寺は嵯峨天皇を流祖と仰ぐ華道嵯峨御流の総司所(家元)で、毎年11月には菊展開催、日本三大名菊の一つの嵯峨菊を公開、今が見頃となっています。

 

日本三大名月観賞の地の大沢池や明智門などは、時代劇やサスペンスなどの撮影地としても有名です。  

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京都紅葉名所 今秋の風景

朝晩、秋が深まってきました。最近、遅れ気味でしたが、今年の紅葉は早く染まってきました。

「嵐山、天龍寺、祇王寺、愛宕念仏寺、仁和寺、龍安寺、金閣寺、正伝寺、御所御池庭」の紅葉です。束の間の秋をお楽しみください。

 

今月中旬からが見頃を迎えることでしょう。

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妙心寺 紅葉風景

妙心寺。臨済宗妙心寺派大本山。山号は正法山。ご本尊は釈迦如来。開基は花園天皇、開山は関山慧玄(無相大師)。寺紋は花園紋(妙心寺八つ藤)。三門、仏殿、法堂などの中心伽藍の周囲には多くの塔頭が建ち並び、境内も広く「西の御所」と呼ばれ親しまれ、高校生や地元の人たちの生活道にもなっています。

 

京都の禅寺は五山十刹(ござんじっさつ)に代表される時の室町幕府の庇護と統制下にあった一派(「禅林」または「叢林(そうりん)」)と一線を画す在野のお寺(「林下(りんか)」)がありましたが、妙心寺は大徳寺とともに、修行を重んじ世俗化を拒む厳しい禅風を特色とする「林下」のお寺でした。

江戸時代の高僧、白隠禅師ら多数の逸材を輩出して隆盛、徹底した組織運営により臨済宗一の宗派となったことから「妙心寺の算盤面(そろばんづら)」と云われます。ちなみに、大徳寺は千利休を縁とする茶の湯文化との関係から「茶面(ちゃづら)」と称します。

 

時代劇に登場するような参道は、耐震防火施設の整備に伴い電柱がすべて地中化され、とてもすっきりしました。塔頭の紅葉も色が濃くなってきました。

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大師信仰が息づく東寺

東寺。真言宗総本山。正式には教王護国寺。ご本尊さま薬師如来。796年桓武天皇の創建,羅城門の東に位置したので左寺,左大寺とも呼ばれていました。823年嵯峨天皇が空海に下賜、以後、真言密教の根本道場。

京都のランドタワー五重塔、薬師如来像が安置される金堂、空海の住房の大師堂(現在、屋根改修中)、蓮華門はいずれも国宝、見所満載のお寺です。

 

高野山と同様、弘法大師の魂が今でも感じ取れる霊場で、今の季節、まだ夜が明けませんが早朝6時からの「生身供」(小一時間)にも是非、一度、お参りください。

お大師様が生きておられるときと同じように、ご飯をお出しする儀式で、最初に「粥膳」、そして「本膳」、「二の膳」、最後に「玉露のお茶」が供えられます。

その後、お舎利(お釈迦様の分骨)の壷を授かります。頭と手のひらに乗せて下さり、お釈迦様から直に頭を撫でてもらい、お手を触れて頂く事になります。

 

今に息づく大師信仰を体験できます。儀式終了後には夜も明け、不思議なことに爽快な気持ちとなります。

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比叡山借景 正伝寺

正伝寺(しょうでんじ)護国禅寺。西賀茂にある臨済宗南禅寺派。山号は吉祥山。ご本尊は釈迦如来。本堂(重文)は承応2年(1652)に伏見城御成御殿の一部を移建。内部の襖絵は狩野山楽筆。

 

庭園は、霊場の比叡山を借景に白砂の上に石ならぬ皐月の刈込で七五三を表現した枯山水(「獅子の子渡しの庭」)。東にある比叡山は、西にある愛宕山とともに京都を守護するお山ですが、東山三十六峰の中でも、特に優雅な雄姿です。

 

また、方丈廊下の天井は、血痕や手形が染みついた「血天井」。関ヶ原の戦い前の西軍相手の戦いで、家康の家臣、鳥居元忠による伏見城の立て篭もりで家臣たちと自害、その痕跡が残る板間を天井板として使用。

 

同様の「血天井」は、

  ・ 養源院(東山、俵屋宗達12面の襖絵)

  ・ 源光庵(鷹峰、悟り・迷いの窓)

  ・ 天球院(妙心寺、非公開、京都人の密かな愉しみ「珈琲夢譚の井戸、ロケ地」)

  ・ 宝泉院(大原、額縁紅葉)

  ・ 興聖寺(宇治、曹洞宗最初のお寺)

  ・ 神應寺(じんのうじ、八幡市、イロハモミジ大木群生) にもあります。

 

いずれも、ご供養ということですが、ストイックな世界感かもしれません。

 

親日家と伝わるDavid Bowieはこの景色をこよなく愛し、感動の余り涙した場所。また、谷村新司も幾度となく訪づれている心安らぐ場所とのことです。ミュージシャンには何かを感じさせる場所なのかもしれません。凡人の私でも比叡山の雄姿はいつ見ても素晴らしいものです。比叡山延暦寺の紅葉の見頃はまもなくです。

 

なお、京都セレブもお気に入りのパティスリー菓欒の「西賀茂チーズ」のお店も近くにありますので、お立ち寄りください。

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お庭剪定で忙しい天龍寺

臨済宗天龍寺派の大本山。足利尊氏が後醍醐天皇の霊を慰めるため、1339年(暦応2年)夢窓国師を開山として創建。室町時代、京都五山の第一位。日本で最初に史跡・特別名勝に指定、さらに1994年(平成6年)12月には世界文化遺産登録。

 

曹源池庭園は創建時の原型を残す亀山や嵐山を借景にした池泉廻遊式で夢窓国師の作庭と伝わります。

また、法堂(はっとう)の天井にある「雲龍図」は、1997年に夢窓国師650年遠諱記念として、日本画家加山又造画伯により新たに描かれ迫力満点。

 

秋はお寺の庭の剪定の季節。

早朝からこのようなお庭を独り占めできる京都の庭師さんは羨ましい限りです。特に休憩時、お庭を眺めてのお弁当はさぞ旨いことでしょう。でも、超大型台風の暴風の影響もあり、大変な秋のスタートになりました。

 

紅葉便りも北から一気に南下してきますが、嵐山借景の紅葉も色づき始めました。

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超大型台風 京都御所の爪痕

大宮御所の西脇の巨木スジダイ
大宮御所の西脇の巨木スジダイ

京都御苑。東西約700m・南北1300mの範囲にある森の中に野球グラウンドやテニスコートもある「環境省」管轄の京都人の憩いの広場。敷地内の京都御所、仙洞御所、京都大宮御所は「宮内庁」、京都迎賓館は「内閣府」管轄のお役所的縦割り行政地。

 

一昨日の超大型台風21号は御前崎市付近に上陸したものの京都市内でも暴風で大きな被害が出ましたが、京都御所の巨木にもたくさんの爪痕がありました。

 

また、台風が来る前に京都新聞(京都御所のさんぽ)に京都御苑の巨木スジダイが紹介されていましたが、この木は無事。スジダイの実は渋みがなく、乾煎りすれば甘みとコクのある美味しさがあるドングリ。

 

苑内放送では京都弁のベタな英語で「ドローン禁止、植物採取禁止 ・ ・ ・」のアナウンスが聴こえる中、やや違和感を感じたものの、京都市内では圧倒的に購読層を持つ京都新聞さんのお墨付き、皆さん一心不乱に収穫していました。

 

最近の京都御苑は、このような放送や宮内庁パトロールカーが目立つなど少しヤクタイな感じです。

果たして、これ も国際化の流れでしょうか?

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鬼とロマンの廬山寺

角大師の御札
角大師の御札

廬山寺。京都御苑の東側、寺町通にある円浄宗の本山。938年(天慶元年)元三大師(がんざんたいし)が北山に開山、山号は日本廬山。ご本尊は阿弥陀如来。その後、船岡山南麓に移り、応仁の乱などで、現在の地に移転。船岡山の南には、今でも廬山寺の地名が残ります。

 

元三大師は、比叡山天台宗中興の祖の良源。お正月の3日に入寂したことから元三と云われます。この高僧は強烈な霊力の持ち主とされ、多くの伝説が残されています。

 

その一つがお正月に門口に貼る御札。

良源が災疫を祓うために夜叉の姿に化して自らを鏡に映し、この像を置く所には悪鬼や災疫はないと誓ったことに由来。角を生やした鬼の姿から「角大師」とも云われます。

 

節分会の「鬼の法楽」(2月3日15:00~「鬼おどり」)。

太鼓と法螺貝の音を合図に三色の鬼が大師堂前に登場。鬼たちは人間の煩悩の象徴で、赤は「貪欲」、青は「怒り」、黒は「愚痴」。鬼たちは堂内に入り、踊りながら修法を妨げますが、僧侶の護摩の力で退散します。

一方、盧山寺には改心した良い鬼もおり、「病気平癒・身体健全」を祈ってくれます(「鬼のお加持」)。

 

また、この地は、元々、紫式部邸宅跡、光源氏を主人公に貴族たちの恋愛と人生を描いた「源氏物語」の女性ファンのメッカです。源氏庭ではセンブリの花とりんどうの花が共演中(見頃:今月末まで)。

 

追伸)

昨晩は、京都市内でも超大型台風が荒狂うが如く過ぎていきました。今朝は、多くの物が飛ばされ散乱しており片付けで大忙しの週明けでしたが、人命に係わる被害はなかったことが「鬼のお加持」のおかげとして感謝です。

京都の遺産の被害としては、流れる構造の木津川流れ橋の橋板が流れ、西本願寺の大イチョウ(樹齢200年)の大枝が折れたことなどが発生しています。

 

秋の長雨もやっと明け、久しぶりのお日様、これから安定してくれそうです。安穏の収穫の秋を願っています。

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秋の長雨 西芳寺

西芳寺、通称、苔寺。臨済宗天龍寺の境外塔頭。山号洪隠山。ご本尊、阿弥陀如来、開山は行基、中興開山は夢窓疎石。

1977年から一般拝観を中止(往復はがきでの事前申込み)、さらに拝観に際しては、原則、写経などの行事参加が条件となっています。

 

拝観料はお一人さま3,000円(以上)ですが、苔のお庭を拝見するだけであれば、かなりお高いものではないでしょうか。苔のお庭を楽しむのであれば、他にも多くの神社仏閣があります。

 

ご住職さんの説法・般若心経の唱和や般若心経の写経を本尊に奉納いただけることから、お布施の意味合いがあり、いわゆる「観光寺」の風潮がある京都観光の中で同寺のスタンスは同感できる方も多いものと思います。

ただし、たとえ観光寺であっても参拝する方の心の持ちようであることには変わりはありません。

 

秋の長雨、雨上がりの翌日、特に苔が映えます。心穏やかに楽しむことができるお庭です。

少し紅葉の気配ですが、寒暖の差が広がるにつれて、秋色を濃くしていくことでしょう。

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奈良豆比古神社の御神木

奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)。奈良市(奈良きたまち)。

ここの御神木は樹齢1000年以上の楠木(天然記念物)。飛鳥時代に華咲いたおおらかな白鳳文化の頃に芽吹いたと云われています。

 

御神木は万物の神が天から降りてきて、そこに宿る「依り代(しろ)」のこと。

雷や戦などの災害から逃れてきた御神木には巨木が多いですが、京都の巨木では新熊野神社(いまくまのじんじゃ)の御神木「樟」(クスノキ)や花背峰定寺の奥にある御神木「三本杉」、片波川源流「伏条台杉」などがあります。

 

<昔から無闇に伐採すると祟り>

西大路八条には平清盛八条殿跡の碑がある「若一神社」があります。ここの楠木の巨木を切ろうとすると清盛公の祟りがあり、市電を通すときも迂回したと云います。市電が廃止された現在でも西大路通南行はこの部分だけ蛇行していますので、くれぐれもお気をつけください。

 

同じ場所で大きくなるまで、先祖代々、皆に累々と見守られながら、そして大きく育った巨木は、やはり神秘そのもの。とても強いパワーが宿っています。

 

その手や体で霊気やパワーを感じ取ってください。

奈良豆比古神社のご神木 樹齢1000年以上の楠木
奈良豆比古神社のご神木 樹齢1000年以上の楠木

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コンドミニアム型京観光

R&Run Kyoto serviced apartment & suites(六角通柳馬場東入る)。アクセスもよく利便性も高いため、お子様づれなどの大家族やグループ旅行に適したホテルで、海外のお客様中心に評判が良いようで、先日、お客様から拝見させていただきました。

 

この種のコンドミニアムは海外、特にオーストラリアではスタンダードですが、京都洛中にも2015年に登場。

外国のお客様に人気のある清水さんや伏見稲荷大社などへは徒歩では厳しいですが、六角堂、祇園界隈、お東さん・渉成園、お西さん、二条城、京都御所などの洛中の京都観光は、十分に徒歩圏内。

 

ちなみにキッチンには冷蔵庫、電子レンジ、鍋類、包丁やお箸、スプーン類や、さらに炊飯器もあり、フロントにはお米もあるそうで本格的な調理も可能です。

 

でも、旅行では「上げ膳に据え膳」でしょうし、せめて外食をしないのであれば、夕食の食材は、大丸さんや高島屋などの地下売り場の閉店1時間前がリーズナブル。もちろん京料理の惣菜などもあります。ここなら、温めなど再調理なども可能。

幸福を高めるお寺 妙心寺長慶院

長慶院。臨済宗妙心寺派大本山の北門の東角にある塔頭。安土・桃山時代の1600年、豊臣秀吉の妻北政所(ねね)の姉になる杉原くま(ねねの兄、木下家定の妹)が開基。開山は東漸宗震(とうぜんそうしん)。

ここの門は、伏見城の東門を移築したものと云われています。本堂前のお庭に4月中旬に咲く藤の高貴なお花が見事です。

 

通常は非公開のお寺(小坂興道住職さん)ですが「坐禅会」、「写経会」、マインドフルネスの「ヨガニードラ」や「音楽夜会コンサート」などを催し、門戸を開くお寺の一つ。

格式を重んじる傾向が強い妙心寺大本山のお寺の中では、檀家さん以外にも身近なお寺の形として実践、幸福度を高めることでしょう。

 

「竈開き」(明日10/15(日)午前11時から)に開催。

家の中で最も清浄な場所である台所、火と竈の神、三宝荒神さまの竈火入れなどの儀式が行われます。お酒なども振舞われます。 

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天のエネルギー満ちる天神さん

北野天満宮。学門の神様、菅原道真公をお祀りする天神さん。

 

不思議伝説が多くある神秘的な神社、その一部をご紹介。

北野さんでは牛は神使とされ、境内には「臥牛」(横たわった牛)の像がたくさんあります。

悪い所の箇所と牛の同じ箇所をなでると良くなることから、特に黒光りしている牛やその箇所に御利益があるかもしれません。

 

境内北西には少し小高い「天狗山」があります。天狗が棲むとの言い伝えがある鞍馬山の天狗が参拝に降りてきたのかもしれません。

毎月25日は北野さんの縁日。

参道には早朝から日暮れ頃までお好み焼き、たこ焼きなどの食べ物、古着、骨董、季節の植木などの露天と周辺にも市が立ち、最近は海外のお客様で大賑わい。

露天商も、英語、フランス語、中国語などを駆使しながら、身振り手振りで接客する姿を眺めるのも楽しいもの。骨董屋さんは人気です。

このような市は海外でもあり、万国共通の楽しみがあります。

裏門には400年以上も続く「長五郎餅」のお店。

天正15年(1587年)、秀吉の北野大茶会で用いられたという薄い餅皮に餡を包んだ上品な名菓、秀吉や千利休なども口にしたことでしょう。

賞味期間は2日と短くも、参拝後、御利益が増すと云われ、子や孫のために必ず持ち帰る常連さんもいます。

 

北野さんの長五郎餅と弘法さん(東寺)の東寺餅、どちらも京のおまんやさん。

「3時のおやつにむしやしないにしぃーな」

 

なお、秋限定の栗まんじゅうでは小松屋さん(「栗餅」)でしょう。

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おまん屋 小松屋さんの秋限定

 

壬生(仏光寺御前)にある和菓子屋「小松屋」。

 

蒸した栗丸ごと贅沢に包む栗餅(@200円)、もちろん、秋限定。

餡よりも栗が多いのが特徴で、味はシンプルに栗の味と餡は甘さを抑えた、こし餡と粒餡(お一人様、20個まで)があります。餡の量は少なめため、多分、違いはわからないでしょう。

隣近所にお願いされていたのでしょうか、何と20個、買っている方もいました。

 

山形の「あんびん」*のように大福並の大きさのため、お腹満腹かと思いつつも、甘さが抑えられているため、ついつい何個でも行けてしまいます。

 

また、栗の入ったお赤飯(600円)も季節限定品。おいしいです。

 

昔ながらのおまん屋さんでさえ、ここ数年で行列ができるお店となりました。

地元あっての商売を第一にするのが京の老舗。正直、残念な気持ちもありますが、とても腰の低いご商売をされています。繁盛する訳です。 

 

それにしても、大の男性どのが並んでいる姿がおもろいです。

 

* 「あんびん」

大福餅。山形南陽市の赤湯温泉に大福で有名なお店があります。こちらのお店は早朝7時から開店、午前10時頃には売り切れになるそうです。

大きな大福餅が12個単位(@120円)で売れるという京都人のお口には理解できないご当地もの。家族4人でも食べきれんへん。

背景には羨ましい家族構成があるようです。それとも、単に食いしん坊で、甘いものは別腹でしょうか。

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お地蔵様とつながり 苦開放のお寺

石像寺。西陣にある浄土宗のお寺。ご本尊は地蔵菩薩。寺伝では弘法大師(空海)により819年(弘仁10年)に創建。当初は真言宗で、鎌倉時代に再興を機に浄土宗に改宗。

人の苦しみを抜き取ってくれるお地蔵さま「釘抜地蔵菩薩」、苦抜から釘抜へと名前が変わっていったと伝わります。

 

「いつまでも無いと思うな運と災難」

災難は一生のうちに、大小はあるにせよ誰もが必ず、この身に訪れることでしょう。

それを受け止め、対処することが大切ですが、お地蔵様におすがりすることもあります。

 

お地蔵さまとのかかわりの中で願いが成就、この素朴な信仰がこの地だけでなく京都の町内にも、今でも脈々と生きづいているところも京の魅力の一つ。

 

ここでのお参り様式は、数え年の数だけ地蔵堂の周りを時計回りに廻る「お千度参り」。

廻る回数を忘れないよう年齢の数の竹の板を事前に持ってから廻ります。

 

お堂の前には、宝珠と魔や厄を払う五鈷杵(ごこしょ)もあり、真言密教色を引き継いでいます。宝珠と五鈷杵は須弥壇に安置されたお地蔵さんと太い紐でつながり、これを握ってから拝みます。早朝、ご住職がお堂の中でお経を唱えていますので、お参りのありがたさも高まることでしょう。

お堂裏手には「阿弥陀三尊像」石像(重文・鎌倉時代)、また、チベット仏教の仏具「摩尼車」(まにぐるま)などもあります。

悩みや苦しみから解放されたお返しとして、無数の絵馬が奉納されています。

なお、お堂の左奥は墓地。空海が掘ったとされる井戸「加持水」や小倉百人一首を選定した藤原定家の墓(相国寺にもあり)があります。(墓地での写真はご遠慮)

 

早朝から晩まで参拝の方が途絶えませんが、境内は穏やかでほっこりした空気に包まれ、時代がタイムスリップしたようで懐かしい気持ちになります。たぶん、この雰囲気に包まれることで、多少なりとも苦が和らぐことでしょう。

 

お寺が用意したお茶のご接待を受けながら、縁台で一休みしては何時間もお参りが続く方も見かけます。

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カジュアルな老舗京料理店 松長

老舗京料理店、松長(まつちょう)。御池高倉上る2軒目にある江戸時代享保元(1716)年創業の老舗割烹。

永年、京の仕出し屋の伝統を受け継いできた京料理屋ですが、現在のお店は、敷居も低いとてもカジュアルなお店。

 

女将さんは、もと予備校の英語先生とのこと、外国のお客様のおもてなしでも頑張っています。

 

京都でもこのようなほっこりできるお店が少なくなってきました。

平安京基準の三丘巡り

京都盆地にある3つの丘、北の「船岡山」(112m)、東の「吉田山」(102m)、そして西の「双ヶ丘」(116m)、高さもほぼ同じ程度で、陰陽五行思想・四神相応(北の玄武、東の青龍、西の白虎、南の朱雀)に基づき平安京づくりの基準となったとも云われています。

 

京都観光の対象からは外れますが、平安京づくりのベースとなった所です。

ストイックな京都探索としては、五山の送り火の火床に加え、外せない3つの丘。いずれも整備されていますので、ちょっとしたハイキング気分で楽しむことができます。

京都のお子たちのカブト虫やクワガタなどの昆虫採取やどんぐり拾いなど遠足の地で、地域の京都人の憩いの場所、トイレも管理されています。

「船岡山」

建勲神社(御祭神 織田信長公)がある玄武の地の丘。

 

この丘は大地の力が溢れでる玄武の地。平安京が定められる際、ここが北の基点となり、この山の真南に大極殿、都の中心軸として朱雀大路が造られたと云われています。都を魔界から守る門、北端の朱雀門と南端の羅城門も見えたことでしょう。

 

頂上には平安時代初期の祭祀の場で、山頂にはその祭祀の痕跡ではないかと云われている磐座(いわくら)があります。晴明などの陰陽師が祈りを捧げた場所だったかもしれません。さらには、先の大戦「応仁の乱」などの古戦場でもあり、山城遺構の空堀が確認できます。また、五木寛之の親鸞でも登場する場所でもあります。とても新しい遺構としては、昭和初期のラジオ塔があります。

 

東西南北、見晴らすことができる丘で、三角点のある場所からは南側が眺望でき、京都タワー、東寺五重の塔、さらには気象条件がよければ大阪方面まで見渡せます。

 

また、8月16日の五山の送り火には、鳥居形を除き、見ることができます。北の鞍馬山や東の比叡山、西の愛宕山などもきれいに見えます。

 

公園整備が進み、お散歩感覚で一番上りやすい丘。建勲神社参拝ではタクシーでも神社石段前まで上れます。昼間、おさぼり組、常連車の休憩場所のようです。

「吉田山」

京大東側にある丘。別名、神楽岡(かぐらおか)。

 

麓には節分豆まきの吉田神社、黒谷さん(金戒光明寺)や真如堂などの古刹の神社仏閣も点在。逆さ狛犬の神楽岡宗忠(むねただ)神社もこの丘の麓です。

 

山頂休憩広場からは東側の大文字火床が近くに見えます。西側眺望は周りの木立も高くなり限られてきました。

 

山頂休憩広場の途中にあるのが山小屋風のカフェ「茂庵」。月替わりランチは1,500円、リッチな雰囲気でお楽しみいただけます。

 

また、三角点近くには旧制三高寮歌の歌碑もあります。

「双ヶ丘」(ならびがおか)

花園妙心寺の西側、仁和寺の南側にある名勝。

 

三つの丘が、南北一直線上に南から三ノ丘、二ノ丘、一ノ丘と並び、渡来氏族の秦氏一族などと思われる古代の古墳が点在。

 

また、南北朝時代に兼好法師(吉田兼好、吉田神社の神職の子として出生)が、晩年、仁和寺境内だったこの丘に草庵を結び、「徒然草」の執筆にいそしんだ場所。さぞかし「家の作りやうは、夏をむねとすべし」だったことでしょう。今でも東麓の長泉寺境内には、「兼好塚」があります。

 

一ノ丘からは、西側の西山、嵐山方面、嵯峨鳥居本の鳥居形や愛宕さんと仁和寺の北側の眺望がとても近くに見えます。一方、東の眺望は木々に遮られて見えなくなっています。

 

丘の縦断には、息を切らして約30分程度、三つの丘がある分、登り下りが3回あり、すべて踏破するとそれなりに負荷がかかります。

 

きょうびは無許可での植物採取や発掘などは厳禁ですが、パワーストーン「メノウ」が採れる場所として昭和のわんぱく小僧の楽しい探検場でした。また、赤松が多いので、その昔は松茸が採れたことでしょう。

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神の棲む湖上の霊場 竹生島

竹生島(ちくぶしま)。琵琶湖北部にある美しい無人島で琵琶湖八景の一つ、神仏習合の真言密教信仰の霊場でもあり「神の棲む神秘的な島」です。今回は12月にお越しのお客様の下見で訪づれました。

 

湖東(長浜)、湖西(今津)から共に約30分の琵琶湖クルーズ。今回は今津港から乗船。京都から船乗り場までは1時間半程度。船から見える島の景色は良かったです。

  

島には、頂上近くにある弁財天を祭る「宝厳寺」、三重の塔や千手観世音菩薩を納めた観音堂(重文)、唯一現存する大坂城遺構の唐門(国宝、現在修復中)と、歴史ある「都久夫須麻神社」(つくぶすま、通称、竹生島神社)があります。

 

宝厳寺。山号巌金山。真言宗豊山派、ご本尊は弁財天・千手観音。

宝厳寺までは165段の石段ですが10分程かけ上がりました。健脚ではないご年配の方には、この階段は厳しいかと思います。

頂上からの見晴らしが良く、水が澄む琵琶湖の湖面が美しく、遠くの水平線の景色は瀬戸内のような感じです。

観音堂の紅一点の七福神、弁財天様は交通安全・開運厄除の神様、「幸せだるま」もかわいいです。

観音堂から竹生島神社への渡り廊下(重文)は、秀吉朝鮮出兵に使用した舟材で建てられたもの。

帰路の無事も併せお願いするため竹生島神社参拝、その後は、水を司る竜神拝所で島や琵琶湖にも優しい「かわらけ(土器)投げ」で願掛け。湖面に突き出た鳥居に向けてひと投げ、運良く鳥居をくぐり願いが叶うとのこと。

 

ゆっくり巡って1時間あれば十分、その後は竹生島名物の弁天芋餅、赤こんにゃくで一献でしょう。

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柔軟で器用な狛犬 宗忠神社

神楽岡宗忠(むねただ)神社。吉田山麓にある黒住教教祖(江戸時代に岡山今村宮で開いた教派神道)を祀る神社で、江戸末期の文久2年(1862年)にご鎮座。

東の真如堂と真正面に位置する場所にあり、朝日が昇るお日様を遥拝することを旨とする太陽神天照大神(あまてらすおおみかみ)を信仰の中心に置く教派。

 

ここの狛犬は岡山備前焼の逆立ちしたお姿。

普通、狛犬は、右が開口、左が閉口の阿吽(あうん)の対で聖域をお守りしていますが、この狛犬は、逆さ狛犬、両方共に後ろ足を蹴り上げた姿勢で、大きさもかなり大型。

 

このお姿、踊っているお姿を捉えたものか、あるいは邪気に対してより威嚇したお姿なのか、よく分りませんが、ふと・・・思い出しました。

 

あれは、先日、公園で見かけたお姿ではないか。

飼い主さんに「器用ですね」とお尋ねすると「後ろ足が濡れるのが嫌いなようです」とのこと。

小型の几帳面なワンコでした。

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萩の花 退蔵院

妙心寺退蔵院。日本最大級の禅寺・妙心寺の塔頭。室町期の画家・如拙(じょせつ)筆の「男が瓢箪でナマズを捕らえようとしている様子」が描かれた「瓢鮎図(ひょうねんず)」(国宝)を所蔵。原画は京都国立博物館に寄託、模写が本堂前で見ることができます。

 

*「国宝展」(京都国立博物館)、10月3日(火)~ 11月26日(日)の内、10月24日~11月26日に「瓢鮎図」も公開。国宝ファンには見逃すことができない8週間、まもなくです。「古社寺保存法」(1897年6月、「国宝」という言葉が誕生。現「文化財保護法」)。同年、京都国立博物館の前身、帝国京都博物館開館。制定&開設120年の特別記念です。

 

ここでの見所は昭和の小堀遠州と称された作庭師中根金作の作の一つ「余香苑」(よこうえん)。

苑内東屋の前には淡いピンク色の萩が見ごろ。また、枯山水の庭(白砂の「陽の庭」・黒砂の「陰の庭」)が苑の入口の左右にあります。夜な夜なイタチやテンなどの小動物の足跡で波紋が崩れるため、毎朝、小1時間かけて熊手で描くそうです。

 

今日は秋分。お彼岸の中日で妙心寺にも多くの檀家さんが参拝に訪づれていました。大河ドラマ「おんな城主 直虎」の次郎法師(柴咲コウ)が唱える「観音経普門品偈(世尊偈)」美声ではありませんが、同じ読経が本堂から聞こえてきました。

次郎法師のような僧侶が増えれば、未だ男社会中心の仏教界も変わるかもしれません。特に禅宗は女性僧侶が少ないですね。

 

紅葉も少しオレンジ色となりました。お彼岸が過ぎれば、秋の紅葉シーズンが始まります。

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秋の七草 萩の花

「おすきなふくは?(お好きな服は?)」
(お=オミナエシ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコ、ふ=フジバカマ、く=クズ、は=ハギ)

 

秋のお彼岸入りで、お寺では真っ赤な彼岸花(曼珠沙華)が咲く中、秋の七草の萩の紅白の花がきれいでした。 いずれも9月中旬から下旬の初秋にかけ、身も隠れるほどの萩が境内を覆いつくしますが、見ごろが短いお花です。

 

常林寺

「萩の寺」の別名を持つ浄土宗のお寺。開創は念仏専修僧、魯道。阿弥陀三尊像を安置。地蔵堂には、古くから若狭街道を往来する人々の信仰を集めたと伝わる世継子育地蔵尊が祀られています。 京阪出町柳駅よりすぐ。

 

真如堂

正式名「真正極楽寺」。吉田山の麓にある天台宗の古刹。ご本尊は阿弥陀如来、開基は戒算。本尊の阿弥陀如来は「うなずきの阿弥陀」とも呼ばれ、円仁(慈覚大師)が「比叡山の修行僧のための本尊になって下さい」と眉間に白毫(びゃくごう)を入れようとすると、如来は首を振り、次に「都に下って、すべての人々、特に女の人をお救い下さい」と祈ると、如来がうなづかれたと云う伝承。三重塔を背景に萩が映えます。秋の紅葉も見事なお寺。

 

梨木神社

京都迎賓館東側、紫式部屋敷跡の寺として有名な廬山寺の前にある神社。歴史は浅い神社ですが、境内の井戸は京都三名水の一つ「染井の水」(現存する井戸はここだけ)。この23日、24日は「萩まつり」。境内の紅白のハギの枝に献詠された俳句・短歌の短冊を吊るし、虫籠に鈴虫を入れて神前に奉納、拝殿では狂言、琴等の演奏もあり、古風で優雅な行事。この神社も下鴨神社と同様、財政難から境内参道にマンション建築、久しぶりに訪づれましたが少し残念。

 

その他の萩の花では、上賀茂神社が朱の門とのコントラストも美しくインスタ映えするものと思います。

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天龍寺方丈庭園の枯山水

京都観光タクシーツアー 天龍寺

天龍寺。臨済宗天龍寺派大本山。京都五山の第一位。

 

枯山水の水を表現するのが白砂(白川砂)に描かれる砂紋。

この砂紋ですが、禅寺の坊さまに伺ったところ、同じ熊手を使い、同じルーチンで線を引いても、その時の心の持ちようや気分で違いがでるそうです。

自分でも一番、きれいだと思う砂紋は、ひたすら線を描くことに没頭して描けたときと言うこと。これも修行のうちということでした。

 

これからの秋晴れの日には、嵐山や亀山を借景に枯山水の庭と中央の曹源池に映る青い空と、広葉樹のイロハに染まった紅葉や松の緑が見事なコントラストを見せてくれます。 

 

追伸)京都では、昨晩、市内の北部地域(花脊・広河原・黒田・久多・大原)で避難勧告が出されましたが、何とか無事に台風が過ぎていきました。

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京で見る広重「京都名所之内」

「京都浮世絵美術館」(四条河原町、藤井大丸の西側)。各地で浮世絵美術館が開設されるなか、今年4月開設。

 

葛飾北斎の初摺(ずり)の「富嶽三十六景」や歌川広重の清水寺や金閣寺など京都名所を描いた「京都名所之内」など40点ほどの浮世絵を展示。

 

東海道五十三次(日本橋から三条大橋、徒歩で15日程)、誰もが気軽に京都観光に来られる世ではなく、浮世絵は江戸時代の庶民の娯楽。

  

浮世絵に始まり、私たちもつい最近まで旅行雑誌などの写真を楽しんできましたが、今やネット時代、SNS、Instagramなど大きな変革を迎えました。

 

さて、これからどんな時代になることやら。

 

でも、実際に体験し感動することに勝る娯楽はないことだけは、いつの世も変わらぬことでしょう。

 

そのためにも、京の変わらぬ風景を後世に残すことが、今の世の務めであると思います。

 

ところで、観光税の導入、理解されるでしょうか。白足袋の方々が反旗を翻した古都税の二の舞だけは避けたいものです。 

 

京都観光タクシー 金閣寺

その昔、金閣寺の上にある左大文字の山の麓近辺では、秋の味覚の王様、松茸が採れたそうです。確かに赤松が描かれています。

 

 

追伸)大型台風、京都は今夜、通過します。風が強くなってきました。皆さん、ご無事で。

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初秋の京都御苑

昨年夏から通年公開中の「京都御所」。 その広さと天皇さんの荘厳さに圧巻。

京都御所は明治維新の東京行幸で留守宅が続いています。来年は今上天皇さんのご退位。ちょこっと東の京にお出かけになられた天皇さん、そろそろ、終の棲家としてお帰りになられるか、京都人は首を長くしてお待ちしております。

 

また、御苑には旧宮家の遺構もあります。

その一つが九條家の邸跡、2階建て茶室「拾翠亭(しゅうすいてい)」。

建物は書院造りで、欄間から九條池を眺めていると静かに時間が過ぎて行きます。その昔は東山の山なみを借景。公家であれば、その世は今よりも優雅な時代、羨ましい限りです。

一方、池の亀さんは外来さんですが、今も昔も変わらぬ様子で安穏としています。池の畔には厳島神社「唐破風鳥居」、京都三珍鳥居(他に蚕ノ社「三柱鳥居」、北野天満宮「伴氏社の鳥居」)の一つです。

 

御苑の広大な敷地には轍が続きます。その昔は牛車のものか。今は市民らが通う一本線。

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東山三十六峰 神明山麓のパワースポット

日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)。東山三十六峰の第19峰神明山(218m)の麓、蹴上インクラインの近くにある神社。伊勢神宮と同じく天照大御神を祀っていることから「京のお伊勢さん」とも呼ばれています。

 

この神社のパワースポットは日本神話にも登場する「天の岩戸」。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が洞窟に隠れ、世界が真っ暗になった岩戸隠れの伝説の舞台の洞窟。洞窟はL字で長さ10m余り、この中をくぐる「胎内くぐり」で祈願。ただし、洞窟の中は暗く、外気との空気も違うため、それなりの勇気が必要です。

ちなみに、引き籠った天照大御神を外に出し、世に明かりを蘇らしたのが天宇受売命(あめのうすめのみこと)。天の岩戸の前で、とても妖艶な舞を踊った日本最古の踊り子さん、魅惑的な神様(車折神社「芸能神社」)。

 

また、境内の下手にある福土(ふくど)神社は、縁結びの神様。願い事を小さな白いお皿に書いて奉納するもの。多くのお皿が積まれていました。皆さまに幸多かれ!

 

京都一周トレイルのコースでもあり、ハイカーも邪気祓いに立ち寄る神社です。

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鹿ヶ谷 幸福を高めるお寺

法然院。浄土宗系単立の名刹。法然上人が弟子住蓮・安楽とともに六時礼讃(念仏三昧行)を勤めた旧跡。本尊は阿弥陀如来坐像、法然上人立像なども安置。方丈襖絵(重文)は、狩野光信筆。

 

茅葺の山門をくぐり砂盛の浄域を通ると空気も変わる感覚があります。そして、池泉の脇にある手水の散華のおもてなしに癒され、池泉には洛中名水の一つ「善気水」も湧き、気を感じます。また、墓地には京都をことのほか愛した谷崎潤一郎や河上肇、福井健一などの仏さまも静かに眠っています。

 

昨今、都会を中心としてお寺や僧侶はお弔いの儀式ビジネスの色を強める中、梶田住職さんは芸術家の発表の場やシンポジウムの会場としてお寺を開放し、より身近な寺づくり(法然院サンガ)を行っているお坊さま。

お寺が地域に溶け込む街に住む人たちの心の幸福度は高いという不思議な徳があるようです。

 

法然院は、東山の裾野にある森の豊かさの象徴、ムササビも棲む魅力的なお寺です。

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五山別格 南禅寺

南禅寺。臨済宗南禅寺派大本山。山号は瑞龍山、本尊は釈迦如来、開基は亀山法皇、開山は無関普門(大明国師)。日本最初の勅願禅寺で、京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いで、禅寺のなかで最も高い格式を持つお寺。

三門の二階へも上ることができますので、見晴らしをお楽しみください。

 

琵琶湖疏水の水路閣の最奥にひっそりと佇む「最勝院(高徳庵)」。寺名からは偉い警察庁長官のような塔頭(たっちゅう)ですが、ここは古くより勝運の神として知られた場所と伝わります。

本堂前の庭園は晩秋の紅葉が美しい隠れスポットです。

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山城の里 竹田城

竹田城。朝来市(あさご)和田山。雲海に浮かぶ姿から「天空の城」「日本のマチュピチュ」などとも形容される重文(史跡)。標高353.7mの古城山の山頂に築かれ、築城は応仁の乱の山名宗全(伝承) 。

霧の時期には早く、眺望が良かったです。下見の第2弾で京都縦貫道、播但道を使って2時間程で山城の里へ。

 

霧と言えば京都縦貫道の経路で京都市と隣接する亀岡、秋から冬にかけ「ほぼ毎日」覆われます。午前中に市内から西山を眺めるとすっぽりと霧の中。この気象条件を逆手にとり、観光名所を期待しているところです。

信長の重臣、丹波亀山城(亀岡城)を築城した明智光秀。もう少し高い山にあればまさに「天空の城」。

雲海はゴルフ場のある見晴らしの良い「竜ケ尾山」(標高412.4m)からの眺望、理想は夜明け前で、かなりオタクでNerdな世界となりますが一度、見てみたいものです。

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姫路 白鷺城

姫路城。別名、白鷺城。ユネスコの世界遺産。京都市内から高速利用で2時間程度。

平成の大修復を経て白漆喰で塗られた城壁の白さが鮮やかに再現され、屋根瓦まで白く見え、まさに白鷺のような美しい姿となりました。

また、城内にある日本庭園・好古園(こうこえん)の「御屋敷の庭」は、 姫山原生林を借景として、錦鯉が優雅に泳ぐ姿が印象に残りました。

 

今回は、ホームグランドの京都・奈良エリア以外でのご依頼予定の事前下見、また、山城の里・竹田城跡や琵琶湖・竹生島も予定します。

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嵯峨野 散り紅葉の尼寺

高松山往生院・祇王寺。真言宗大覚寺派。本尊大日如来のほか、清盛、祇王・祇女らの木像を安置する「平家物語」の遺跡。平安末期の武将・平清盛が愛し、捨てた白拍子祇王、仏御前がのちに妹の祇女、母刀自とともに尼僧として余生を過ごしたと伝わる尼寺。

 

隠れた紅葉スポットの一つです。

 

 

楓の散り紅葉
楓の散り紅葉

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今昔物語「玉の輿」のお寺

勧修寺(かじゅうじ)。真言宗山階派大本山。門跡寺院。山門にいたる参道の両側は、白壁の築地塀が続きます。書院の前庭には、水戸光圀より寄進されたと伝わる石灯籠があり、庭の池は「氷室の池」といい蓮の花で知られています。平安時代には1月2日にここに張った氷を宮中に献上してその厚さによって五穀豊穣を占ったと伝えられます。

 

「今昔物語」が伝える勧修寺創建にまつわるお話。

平安時代初期の廷臣、藤原冬嗣の孫の高藤(たかふじ)が十五、六歳のある日、タカ狩りに出かけ道に迷い雨宿りにある家に立ち寄ると、そこに娘がいた。一夜を過ごし、結婚の約束をして帰るものの、恋い焦がれつつ六年の歳月が過ぎ、再び訪れたとき、美しく成長した娘と自分とよく似た五、六歳の女の子がいたとのこと。

この家の主は、郡の長官、宮道弥益(みやじいやます)で、その娘(列子(たまこ))を嫁に迎えた高藤は内大臣に出世。その子供、胤子(たねこ)は宇多天皇の女御となり、後に醍醐天皇の生母となったことから「玉の輿(こし)に乗る」という言葉がここから出たと伝わります。

その後、宮道の家は寺となり、高藤の諡号(しごう)をとって「勧修寺」と号したと伝わります。

なお、この高藤の子孫には源氏物語の作者、紫式部もいます。

 

このあたりの地名は勧修寺で、呼び名を「かんしゅうじ」と言います。お寺の名前と微妙にちがうところも面白いです。

昔話の勧修寺(かじゅうじ)
紅葉と普段桜

花園の花の寺

法金剛院(ほうこんごういん)。右京区花園、律宗のお寺。山号は五位山。本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は待賢門院。夏季の法金剛院は浄土に咲く「蓮の花」で有名なお寺で、蓮が開花する早朝から拝観できます。

 

境内に『仏手柑』がありました。字のごとく、果実の形が手の指の形に似ており、千手観音を思わせるところから由来。インド東北部原産。

初めて見る人が一度観ると、決して忘れる事が出来ない、神秘的な形状として頭に残り、加えて甘く濃厚な香りもあり、観賞用として正月飾りや盆栽、生け花にも珍重されます。

幸運をもたらす縁起ものの代表格です。

 

夏季だけでなく、いつ訪づれてもお花があるお寺です。紅葉は見ごろでした。

利休好みの庭、東山随一

真言宗智山派(ちさんは)智積院(ちしゃくいん)。正式名「五百仏山根来寺(いおぶざんねごろじ)智積院」。真言宗智山派総本山。

名勝庭園は秀吉の時代に作庭の後、江戸時代に修築され東山随一の庭と云われています。特に5月下旬から6月下旬にかけて咲くサツキが見事ですが、「利休好みの庭」と伝えられるだけはある四季を通じて魅了するお庭です。

 

また、桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯(はせがわとうはく)一門が描いた「桜図」や「楓図」などの障壁画(国宝指定)も拝見できます。

 

四季を通じて凛とした佇まいのあるお寺の一つです。「南無大師遍照金剛」

京都花街 宮川町

京都には現在、上七軒、祇園、祇園東、先斗町と宮川町の五つの花街があります。それぞれに歌舞練場というお稽古場があり、芸妓さんと舞妓さんが所属しています。

お茶屋さんと置屋さんが軒を連ねた風情ある町並みと、さりげなく行き交う芸舞妓さんの姿は京都らしい風景の一つです。 

 

特に宮川町は、夕暮になるとお茶屋さんに向かう足早の芸妓さんと舞妓さんに出会い、すれ違う場所です。

そんな風情を鼻の下を少し伸ばしていると、お茶屋さんの軒上で刀を持った鍾馗さん(しょうきさん)が睨みを利かせています。

龍安寺の塔頭「西源院」

石庭で有名な龍安寺境内にある塔頭「西源院」(せいげんいん)、湯豆腐のお店。

中でも「七草湯豆腐」は、野菜を散りばめ目にも美しく、上品な湯豆腐。柔らかで、なめらかな口触りのする京のお豆腐、是非、味わってください。絹ごし豆腐と思うほどつるりとした木綿豆腐。

これからの紅葉の季節、お庭を見ながら体も温まる湯豆腐もお奨めです。

お値段もお手頃ですので、外国からのお客様も多いお店です。

 

のれんや箸袋に書かれている「〇天下一」という言葉、世の平和を願い、円満を意味する禅語。お食事も修行、心の中で「円相」(禅の教えの全て)を見つめることにつがるかもしれません。

 

今年は宗祖・臨済義玄禅師1150年、来年は日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴禅師250年の両遠諱。臨済宗全宗派をあげて大遠諱事業を立ち上げております。

是非、時代劇の撮影などにも利用される妙心寺にも足をお運びください。

秋本番前の金閣さん

金閣寺。正式名、鹿苑寺(ろくおんじ)。

金閣寺の歴史を振り返ると古くは鎌倉時代に藤原一族の藤原公経(西園寺公経)(さいおんじきんつね)がこの地に西園寺を建立。

鎌倉幕府滅亡後、荒れ果てたお寺を足利義満が譲り受け、「北山殿(北山第)」と呼ばれる邸宅を造営。 ここで権勢を誇っていました。

義満の死後、遺言により北山殿は舎利殿(金閣)を残して解体、禅寺となり、義満の法名「鹿苑院殿」から二文字をとり、「鹿苑寺」と命名。 

 

その後、応仁の乱で多くが焼失、再建。さらに、近年では放火事件(1950年7月2日午前2時頃)後は、55年に再建され、94年に世界遺産に認定されています。

 

秋の京都観光シーズン前に、この秋の長雨のこともあり、ご案内したお客様以外は誰もいない静寂な金閣さん。この姿が禅寺の空の世界でしょう。

秋の七草 藤袴

藤袴(フジバカマ)は「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきたお花。夏の終わりから秋の初めに、房状に多数咲かせます。龍安寺にありました。

 

ところで「秋の七草」・・・・・

・萩

・芒(すすき)

・桔梗

・撫子

・葛

・女郎花(おみえなし)

 

「萩」は万葉集でも、もっとも代表的なお花。萩の宮ともいわれる梨木神社、京都を代表する萩の名所として有名です。

平安神宮神苑での七草鑑賞もお奨めです。

 

「桔梗」は禅寺でもよく見かける可憐なお花です。

桔梗のメッカは晴明神社でしょうか。桔梗開花時期の期間限定の「ききょう守」「ききょう土鈴(どれい)」も社頭にて授与されます。

黄檗宗の禅寺・閑臥庵

『京の七口』の一つ鞍馬口近くにある黄檗宗の禅寺・閑臥庵(かんがあん) でいただく修行のお食事、精進料理の一種の普茶料理。

ただし、地味な精進料理ではなく、とても華やかな京懐石料理。

外国のお客様からみた「日本」みたいな、朱色に染められた畳のお部屋にテーブルとイス席でのおもてなしです。

いつもと違う時間と空間で過ごすディナーもお奨め、夜間はライトアップされますので、幻想的な雰囲気です。

 

* 地下鉄「鞍馬口」から徒歩5分程度。鞍馬口という名前から「鞍馬寺」に行くお客様が間違えて下車されるようで、改札口にも注意書があるようです。

 

嵐山 竹林の小径

天龍寺の北門を通って大河内山荘へ通じる400mほどの竹林の小径。

晴れた日は竹林からもれる日差しを浴びて、気持ちよく散策できますが、さすがに休日は人出が多いようです。

 

お奨めは早朝の散策です。早春にはウグイスの鳴き声がよく聞こえてきます。空気も澄んで気持ちよい小径です。夏や初秋の風も心地良く、涼しいです。

 

この写真は、平日の午前8時半ごろの様子です。

京都迎賓館 おもてなしの原点

 

京都御所にある京都迎賓館は純和風の趣で、数寄屋大工や蒔絵など伝統的技能を多用し、大小高低ある建物や日本庭園を取り囲むように設計されているのが特徴です。

 

大臣会合や立礼式(りゅうれいしき)などに使用される「夕映の間」や宮中晩餐方式の「藤の間」など、伝統と格式のある日本の「おもてなし」の真骨頂を垣間見ることができます。

 

天皇さんや大統領の気分とは言いませんが、束の間の大臣、大使閣下の気分にはつかれることでしょう。 

 

このような施設を継続して守っていくことが、伝統文化を維持することになります。

 

※2016年7月から通年公開中。

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正伝寺借景・比叡山

比叡山を借景にした名園のお寺

西賀茂にある正伝寺。臨済宗南禅寺派の禅寺。鎌倉時代に東巌慧安(とうがんえあん)禅師が開基。

方丈前には、白砂敷平庭に7・5・3調に植えられた皐月(さつき)、奥に見える比叡山を借景にした庭園は、小堀遠州作で「獅子の児渡し」と命名。

 

5月連休には花との共演を楽しめます。

 

また、ここまで来たら近くの洋菓子店パティスリー菓欒(からん)の 西賀茂 チーズ はお奨め。

仏前結婚式

化野念仏寺での結婚式風景

京都ならではの仏の前で来世まで連れ添う夫婦であることを誓う結婚の儀。

 

日本人は宗教や信仰の多様性、柔軟性を富む民族。命を受けると神社で健康と成長を祈願、、結婚式は同じく神式やキリスト教会、そして極楽浄土への導きは仏さまに託すのが、一般的なスタイルでしょう。お城、二条城での結婚式もありますね。

 

お寺の庭園を眺めながら「般若心経」を唱え、お数珠を交換し永久を誓う仏前結婚。

 

新婦の綿帽子姿が古風で素敵です。披露宴のお食事は精進料理でしょうか。

 

I wish you a life-long happiness!


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