平安京基準の三丘巡り

京都盆地にある3つの丘、北の「船岡山」(112m)、東の「吉田山」(102m)、そして西の「双ヶ丘」(116m)、高さもほぼ同じ程度で、陰陽五行思想・四神相応(北の玄武、東の青龍、西の白虎、南の朱雀)に基づき平安京づくりの基準となったとも云われています。

 

京都観光の対象からは外れますが、平安京づくりのベースとなった所です。

ストイックな京都探索としては、五山の送り火の火床に加え、外せない3つの丘。いずれも整備されていますので、ちょっとしたハイキング気分で楽しむことができます。

京都のお子たちのカブト虫やクワガタなどの昆虫採取やどんぐり拾いなど遠足の地で、地域の京都人の憩いの場所、トイレも管理されています。

「船岡山」

建勲神社(御祭神 織田信長公)がある玄武の地の丘。

 

この丘は大地の力が溢れでる玄武の地。平安京が定められる際、ここが北の基点となり、この山の真南に大極殿、都の中心軸として朱雀大路が造られたと云われています。都を魔界から守る門、北端の朱雀門と南端の羅城門も見えたことでしょう。

 

頂上には平安時代初期の祭祀の場で、山頂にはその祭祀の痕跡ではないかと云われている磐座(いわくら)があります。晴明などの陰陽師が祈りを捧げた場所だったかもしれません。さらには、先の大戦「応仁の乱」などの古戦場でもあり、山城遺構の空堀が確認できます。また、五木寛之の親鸞でも登場する場所でもあります。とても新しい遺構としては、昭和初期のラジオ塔があります。

 

東西南北、見晴らすことができる丘で、三角点のある場所からは南側が眺望でき、京都タワー、東寺五重の塔、さらには気象条件がよければ大阪方面まで見渡せます。

 

また、8月16日の五山の送り火には、鳥居形を除き、見ることができます。北の鞍馬山や東の比叡山、西の愛宕山などもきれいに見えます。

 

公園整備が進み、お散歩感覚で一番上りやすい丘。建勲神社参拝ではタクシーでも神社石段前まで上れます。昼間、おさぼり組、常連車の休憩場所のようです。

「吉田山」

京大東側にある丘。別名、神楽岡(かぐらおか)。

 

麓には節分豆まきの吉田神社、黒谷さん(金戒光明寺)や真如堂などの古刹の神社仏閣も点在。逆さ狛犬の神楽岡宗忠(むねただ)神社もこの丘の麓です。

 

山頂休憩広場からは東側の大文字火床が近くに見えます。西側眺望は周りの木立も高くなり限られてきました。

 

山頂休憩広場の途中にあるのが山小屋風のカフェ「茂庵」。月替わりランチは1,500円、リッチな雰囲気でお楽しみいただけます。

 

また、三角点近くには旧制三高寮歌の歌碑もあります。

「双ヶ丘」(ならびがおか)

花園妙心寺の西側、仁和寺の南側にある名勝。

 

三つの丘が、南北一直線上に南から三ノ丘、二ノ丘、一ノ丘と並び、渡来氏族の秦氏一族などと思われる古代の古墳が点在。

 

また、南北朝時代に兼好法師(吉田兼好、吉田神社の神職の子として出生)が、晩年、仁和寺境内だったこの丘に草庵を結び、「徒然草」の執筆にいそしんだ場所。さぞかし「家の作りやうは、夏をむねとすべし」だったことでしょう。今でも東麓の長泉寺境内には、「兼好塚」があります。

 

一ノ丘からは、西側の西山、嵐山方面、嵯峨鳥居本の鳥居形や愛宕さんと仁和寺の北側の眺望がとても近くに見えます。一方、東の眺望は木々に遮られて見えなくなっています。

 

丘の縦断には、息を切らして約30分程度、三つの丘がある分、登り下りが3回あり、すべて踏破するとそれなりに負荷がかかります。

 

きょうびは無許可での植物採取や発掘などは厳禁ですが、パワーストーン「メノウ」が採れる場所として昭和のわんぱく小僧の楽しい探検場でした。また、赤松が多いので、その昔は松茸が採れたことでしょう。

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