· 

堅田浮世堂

 

浮御堂。近江八景「堅田の落雁」で名高い湖西堅田の琵琶湖の湖上に突き出た仏堂。 

寺伝によれば、源信(恵心僧都)が隠遁先の比叡山横川恵心院から琵琶湖をながめると、毎夜、その光明の赫々たるを怪しみ、網でこれを掬いとらせると、1寸8分の黄金の阿弥陀仏像であり、その後、魚類殺生供養のために、千体の阿弥陀仏像をも奉安し、浮御堂を創建したと云われます。

 

恵心僧都は日本の浄土教の祖と称され、法然や親鸞に大きな影響を与えた高僧。

信仰心の深い母の影響により9歳で、比叡山中興の祖である慈慧大師良源(通称、元三大師)に入門、修行した方です。

 

東に伊吹山、長命寺山、近江富士(三上山)、沖の島、西に比良連峰、比叡山等の風景や眼前には湖水を一眺出来ます。

昔から風景絶佳の趣のある地のため、一休和尚も滞在したり、また、松尾芭蕉、小林一茶、歌川広重、葛飾北斎も訪れ、多くの詩歌、絵画を残しています。

 

春の枝垂桜も見事です。

*********************************** 

●浮御堂、「満月寺浮御堂」(まんげつじうきみどう)

●臨済宗大徳寺派

●2015年(平成27年)に日本遺産に認定