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真如堂の格式ある佇まいと優しい紅葉

真如堂。寺名の「真正極楽寺」は正真正銘の極楽のお寺という意味があります。

平安初期に円仁が霊木で彫った阿弥陀如来を本尊として堂宇を建てたのがはじまりと云われます。

 

境内には三重塔、山門、元三大師堂、鐘楼などの伽藍が並ぶ格式高いお寺です。

本尊阿弥陀如来像は女人を救う仏さま、「うなずきの弥陀」という別称で地元の人に親しまれ、毎年11月15日にご開扉。

 

うなずきの弥陀さまの逸話として

眉間に白毫(びゃくごう)を入れるため、比叡山の修行僧のための本尊になるようお願いしたとき、如来は首を振られました。

そこで「京に下りてすべての人々や女たちを救ってください」とお願いしたら3度うなずいたそうです。

 

この時代は女人禁制で、女性が比叡山の仏様を拝むこと、また修行することは禁じられていました。

この「うなずきの弥陀」はもともと女人禁制である比叡山の阿弥陀さまでしたが、その後、今の真如堂に移りました。

 

女性に優しい阿弥陀さまで、今でも女性に人気のあるお寺です。

 

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●真如堂(しんにょどう)、正式には真正極楽寺

●天台宗

ご本尊は阿弥陀如来像