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清凉寺の摩訶不思議

嵯峨の釈迦堂で知られる浄土宗の古刹・清凉寺。

鎌倉時代、円覚上人が庶民に仏法を説くため始めたと伝わる狂言「嵯峨大念仏」(4月第1日曜日と第2土・日曜日開催)。壬生寺、千本閻魔堂とともに京の三大念仏狂言の一つ。

 

このお寺には石碑が2つあります。

 「小野篁」

京都では著名人である平安時代前期の政治家・学者・歌人の肩書きを持つスーパースター小野篁(おののたかむら)。彼は昼間朝廷に仕え、夜間は東山の六道珍皇寺の井戸から冥界へ行き、閻魔大王の臣として亡者の裁判を担当、翌朝、福正(生)寺(ふくしょうじ・清凉寺敷地内)にあった井戸からこの世へ戻ることを日課としていたという伝説。この井戸の跡に建つ碑が「生六道」。

 

「豊臣秀頼」

豊臣秀頼公の頭蓋骨(大阪城から出土)が眠る「首塚」。首塚の脇には大坂の陣諸霊供養塔も並べて造られています。

 

また、観光の方にはご賞味できないかもしれませんが、近くにある嵯峨豆腐・森嘉さんのお豆腐、飛龍頭(ひろうす)やお揚げさんは美味。