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上賀茂神社の葵桂(あおいかつら)

上賀茂神社、正式には賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。ユネスコの世界遺産。

5月15日(陰暦四月の中の酉の日)に行なわれる葵祭は、下鴨神社との例祭。

葵祭は、御祭神の賀茂別雷大神が、神社の上にある神山(こうやま)に御降臨された際、“葵と桂を編びお祭りせよ。そうすれば私に会える”と伝えられたのが始まり。

お祭りでは、葵と桂を編んだ『葵桂(あおいかつら)』を内裏寝殿の御簾(みす)をはじめ、牛車、勅使、供奉者の衣冠、牛馬に到るまで飾りつけます。


徳川家の三ツ葉葵の神紋も、家康が信仰したというこの神紋に由来。

現在、葵祭に必要なフタバ葵の自生地が鹿害で激減、これを増やすため当地住民らがプランターなどで協力して育てています。

同じように祇園祭りの粽(チマキ)に使うチマキザサも鹿害により激減、ボランティアによる育成が行われています。

伝統文化を守り、承継して行くためには、その基本となる京の自然を守る活動など多くの方々の支えや努力などが必要です。

 

皆さまのご理解やご協力をお願いできましら嬉しい限りです。宜しく、お願い致します。