大雄院(だいおういん)。臨済宗妙心寺派の妙心寺塔頭、御本尊は釈迦牟尼仏。尾張藩家老・石河光忠(いしこみつただ)による父の菩提寺。
客殿は、江戸末期から明治初期の漆芸家、蒔絵師の柴田是真が描いた襖絵72面で彩られています。襖絵は、各室異なる題材で、猿が愛らしい「滝猿図」や向日葵が描かれた「四季草花図」などが見どころ。また、ご住職がお蚕さんの交配を重ね繭を作らずに平面に糸を吐く種を作り上げ、その糸で作った「蚕繭紙(さんけんし)」も公開。名刺大で1~2匹の蚕が3日ほどで作り上げるそうです。とてもけなげな命です。
さらに御朱印集めファンにはたまらないイラストで描かれる御朱印の提供もあります。今回は観音さま。ただし、観音図御朱印帳に書き置きのみです。
お隣には、同じく光重が、父の菩提を弔うため創建した「養徳院」も特別公開中。本尊の釈迦三尊像や石河家歴代の位牌を安置。
また、お寺の台所「大庫裏」と経典を納めた八角形の回転式の「経蔵」も特別公開中。いずれも重文です。
「京の冬の旅キャンペーン」お彼岸入りの翌日3月18日(土)までの特別公開。通常は「面会謝絶」の非公開です。