二十四節気・徒然なるなるままに、京都、奈良観光で理解できたらと思うところの用語について記載。知っていると少しは鼻が高くなるかもしれません。
* 2015年7月17日(祇園祭前祭) から記載
京都では哲学の道、下鴨神社、上賀茂神社、貴船神社、高雄などで蛍の乱舞が楽しめます。
健脚の方は7月31日の「愛宕山千日参り」で「火迺要慎」のお札を授かりますが、大半の方は祇園祭の霰天神山(あられてんじんやま)で「火乃要慎」を授かり、おくどさんのお守りとしました。
今ではキッチンの壁に貼り、お守りとします。
妙心寺経蔵。寛永13年(1673)の建築で輪蔵(りんぞう)を設置。重要文化財に指定。普段は非公開ですが、梅雨明けの7月下旬の早朝6時前から二日がかりで山内の和尚さまによって800個余りの箱から出した経典を扇状にひろげ翻転して風を入れ、また、箱の中の埃を刷毛で落とす際、カラカラという音が奏でられ、虫干しは夏の風物詩の一つ。
正面の扉には「輪蔵」の創案者傅大士(ふだいし)さまが座しておられます。彼は禅宗の祖・菩提達磨と出会い、その指示に従い山中で昼間は農作業を行ない、夜になると仏道に励む在俗の生活をしながら仏さまに深く帰依。その後、たとえ文字の読めない人であっても、万人の誰もが仏さまに出会うことのできる方法はないかと考え、輪蔵を回転させ、納められた経文をすべて読誦した功徳を得られる方法を考案。
傅大士さまの著名な言葉。
「あさなあさな、仏とともにおき、ゆうなゆうな、仏をいだきてふす」
衆生が仏と一体となって仏道に生きることを奨めています。俗に「笑い仏 」と云われ、幸福の生き方の本質を追求した中国の高僧。
今日の早起きは三文の徳となりました。
霰天神山(あられてんじんやま)のお札「火乃要慎」。錦小路通室町西入。室町幕府時代の永正年間に京の街に大火事が起こった時、天からあられが降ってきて火事が収まりました。その折に身の丈一寸二分の天神様の像が屋根の上に舞い降りたと伝えられ、この天神像を火除けの守り神として町内にお祀りしたのが、このお山の由来。
一方、阿多古(愛宕山、標高924m)、愛宕神社の「火迺要慎」。毎年7月31日夜から8月1日未明にかけて行われる「千日詣り」。この日に愛宕神社に参拝すると千日間の火の災いから避けられるというご利益が得られ、また、3歳までの子どもがお参りすると、その子は一生火難から避けられると云われています。
東の雄、比叡山(大比叡、標高848.3m)よりも、西の雄、愛宕山の方が高く、また、ロープウェイやドライブウェイもなく、健脚によほど自信がないと厳しいお山です。
この祇園祭の時に霰天神山のお札を授かりお守りしましょう。
祇園祭の名物のひとつ「粽(ちまき)」。(各千円)
笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守り。京都では一年間玄関先に飾ります。
観光に来られた方の中には、お腹を空かせたお子さんに「粽」を食べさせようとしている方もいます。中は砂入り。
授かる粽は山鉾によりご利益が違いますので、調べてから授かりましょう。
なので「粽」はくれぐれも夜店の屋台で買うものではありません。
長刀鉾 (なぎなたほこ)。「くじ取らず」として毎年先頭を行く鉾。御利益は「厄病除け」。
菊水鉾。かわいいデザイン。御利益は「不老長寿・厄病除け」。粽を授かると鉾に上れます。
この時期限定の舞妓さん、芸妓さんの髪飾り。
突然、後ろ姿になられたら驚きますね。鬼は外です。
行く年、来る年の風物詩でもある京を代表する知恩院の「除夜の鐘」。「ええんやー、ひとおーつ」と親綱の僧のかけ声に、子綱の16人の僧が応えて手をゆるめると、親綱の僧は綱にぶらさがって撞木を鐘にぶつける除夜の鐘。
また、檀家の人だけでなく一般の方も突くことができる「除夜の鐘」や突く時間帯も必ずしも行く年、来る年の時間とは限らない「除夜の鐘」もあります。境内には無料の甘酒などの接待が用意されているお寺が多いようです。
元旦の日の出を迎えるまでは、お寺の鐘が京の街のどこかで静かに響き渡ります。
申年も残り一週間となりました。
「お煤払い」(おすすはらい)、毎年12月20日に行われる東・西本願寺の大掃除。本願寺御影堂と阿弥陀堂にたまった1年間の埃を払う行事。室町時代、本願寺中興の祖、蓮如上人の時代から始まったと云われる迎春行事。古式に習い、数百畳の堂内で僧侶、門信徒が横一列に並び、すす竹で畳を叩きながら進み、埃を外に出してから雑巾掛けします。
お正月を前にいよいよ「除夜の鐘」ですが、その前に明日21日の「終い弘法」、25日の「終い天神」、そして「Xmas」。仏教、キリスト教、神道などと多様性に富む日本、京都の師走です。
また、21日の冬至は「ゆず風呂」です。
京都の市街地は碁盤の目、南北の通りと東西の通りを組み合わせて、その交差した所から
と云います。
観光中、迷わないように、常に「北」はどちらの方角かをつかんでおくことが大切。
そのための目印として、例えば「東の比叡山」(屋根のアンテナ、通常、東向き)と「西の愛宕山」などが方角の基準になります。あるいは、BSアンテナ(南南西向き)も参考になります。
方向音痴の方も、これで大丈夫でしょう。でも、今の時代、GPS機能のスマホですかね。
夏越の祓の行事「茅(ち)の輪くぐり」。
年二回、6月(夏越の大祓)と12月晦日(師走の大祓)に行う日本古来の神事。茅の輪をくぐって、半年間の汚れを祓い清めて無病息災を祈願する行事。
京都の神社でも、6月30日夕暮に茅の輪をくぐり、身を清めます。
茅の輪くぐりの作法、
「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延というなり」
と唱えながら、先ず左足から踏み入れ 、左回り → 右回り → 左回り・・・・と、「∞」の字を描くように 3度くぐります。
皆で回るのでご安心。
その後は、和菓子の水無月(みなづき)を食べる習慣があります。
水無月には、シンプルな白ういろう、抹茶、黒糖があります。氷が貴重だった頃、氷のかけらをかたどった三角形の和菓子が作られるようになったのが始まりとか、 また、上に飾る小豆は、厄除けの意味があるそうです。
京都では毎年、氏子の担当役には、参拝後に水無月が振舞われる神社が多いようです。
奈良時代768年、春日大社創設時に鹿島神宮(かしまじんぐう)より神様が白いシカに乗って来られたことで、シカが神の使い「神鹿」とされ、奈良の人々に敬われるようになったとされます。
京都では最近、山から鴨川に鹿が現れては、あるいは北山を中心に鹿の食害が社会問題化されニュースになりますが、奈良公園ではたくさんの野生鹿たちが人を恐れずにのんびりと闊歩しています。
おいどのハート型やバンビ模様も愛らし動物です。人間との共生を考える際のヒントが奈良の文化には根付いています。
<東西の通り名の唄>
(丸太町通り~九条通りまで)
♪ まる たけ えびす に おし おいけ
あね さん ろっかく たこ にしき
し あや ぶっ たか まつ まん ごじょう
せきだ ちゃらちゃら うおのたな
ろくじょう ひっちょうとおりす
はっちょうこえれば とうじみち
くじょうおおじでとどめさす ♪
今宮さんのやすらい祭 (4月10日・第2日曜日)。
「太秦の牛祭」「鞍馬の火祭」とともに、京の三奇祭の一つ。京都の春の祭りのさきがけ。
この日が好天に恵まれるとその年の京の祭はすべて晴れると云われています。
境内横の参道の両脇に店を構える「あぶり餅」も楽しみ、「無病息災」を願う。
「一和(一文字屋和助)」と「かざりや」。
一和は創業1,000年以上(長保二年、1000年)と云われている元祖老舗。 一方、かざりやは江戸時代から続く本家・根元。
どちらも老舗。さて、どっちに入るか、さりげない客引きもあり、悩ましいところ。
大徳寺にも近いのでお立ち寄りください。
京は平安京の時代からは四神(しじん)、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武に守られている都。 でも、鬼門と呼ばれる弱点の方角があります。それが丑寅(うしとら)の「北東の方角」です。
鬼門の方角には比叡山が鎮座。そして各家の鬼門の方角には、ナンテンや柊を置きます。
御所の鬼門・北東角にも、「猿が辻」と名付けられている場所があります。ここの塀だけ直角ではなく凹んでいます。鬼門である北東の方角から、鬼がやってこないようにに、角(ツノ)を取っている訳です。この凹んだ塀の屋根下は、金網が張ってあり、その中には烏帽子をかぶり横向きに座った猿がいます。この猿、神事で使う御幣(ごへい)を持って鬼門を守っています。
この猿が夜な夜なぬけだしては通行人にいたずらするため、金網で封じ込めたと伝えられています。
豊臣秀吉によって作られた京都を囲む土塁「御土居」(おどい)。その内側を洛中、外側を洛外。そして「御土居」の入り口として7つの関所(京の七口)が設けられ入洛を監視していました。ちなみに洛は「京」「都」のことです。鎌倉時代ころから「京都」という呼び方とともに普及したと云われています。
日本一長いホーム(558m)、JR京都駅「0番」のりば。御土居遺構の上に築かれたもの。この他にも市内には御土居遺構がまだあります。NHKブラタモリのタモリさんと桑子真帆アナウンサーも御土居を探索しています。
古地図片手に御土居巡り、いかがでしょう。
醍醐寺/五大力尊仁王会(2/23(火) 9:00~16:00)
真言宗醍醐派総本山。密教秘奥の法義により7日間21座にわたって祈祷された本尊「五大力尊」の分身、御影(みえい)が授与される同寺最大の行事。
御影により安泰隆昌になるとされ、874年(皇紀1534)の創始以来、1100年以上も続けられています。
また、「「餅上げ力奉納」も有名。
男性150キロ、女性90キロの大鏡餅を抱え、その力を奉納し、無病息災を祈ります。
上位3位まではお餅が景品として進呈されるそうです。
持ち上げるにはコツと日ごろの訓練があるそうですが、くれぐれもぎっくり腰にはご用心ください。
吉田神社・壬生寺・廬山寺の節分
・吉田神社の追儺(ついな)式(2日18:00)
・壬生寺の壬生狂言(2日・3日13:00~20:00の毎時00分開演)
最終日の4日はぜんざい無料接待。
・廬山寺の節分会(3日14:15)
鬼のお加持・鬼法楽(鬼おどり)・福餅・蓬莱豆撒き
鬼と云えば“日本のアンデルセン”とも呼ばる童話作家「浜田広介」(山形県高畠町出身・早稲田卒)の代表作「泣いた赤鬼」を思い出します。青鬼との友情の物語でした。
2016年の恵方は、南南東(正しくは南微東、南南東やや右)。恵方巻きを黙してほうばります。
追伸)
「舞妓さんを守る鬼かんざし」
舞妓さんを守る「鬼かんざし」の厄除け鬼。
鬼は邪悪なものとされる一方で、 人間の及ばぬ力を持つ崇高な存在として神の使いとされています。 地方にも鬼は内の風習があります。
御香宮神社の七種神事。若々しい春の七草をいただき、一年の無病息災を願う行事。1月7日の早朝6時ころから七草を神前にお供えし、祝詞が上げられます。お粥接待は9時頃からです。限定700食はお昼前にはなくなってしまいます。
弘法大師ゆかりの3ヶ寺を弘法さんの命日21日に巡る習わし。
東寺では初弘法、神光院では弘法さんが厄除け修行をしたという境内で山伏の大護摩焚きと火渡り、仁和寺では納めとして、御室八十八ヶ所霊場を巡ります。
初弘法は、12月の終(しま)い弘法と並んで人出が多い市。境内には骨董品やお好み焼きなどを売る屋台がひしめき、香ばしいにおいと熱気に包まれます。訪れた人たちは、空海を祭る御影堂や弘法大師像の前で線香を献じ、無病息災を願います。
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